記事
  • ヒロ

日本の土地価格

2011年度の基準価格が発表になりましたが主要都市では下落率は昨年より縮小したもののすべての都道府県で下落傾向が続きました。また、住宅地に比べて商業地の下落幅が大きいなど経済的要因による下落のトレンドは相変わらずに見えます。

基準価格は公示価格、路線価と共に土地取引の代表的指標です。特に今回の調査が震災後初の指標となるため注目はされていました。全体的に見て震災の影響というより経済全体の縮小傾向による下落と見たほうが正しいと思えます。

僕も長年不動産の数字を見続けていますが日本に特徴的なことは住宅において戸建住宅の居住者の高齢化ペースと土地価格の下落のトレンドが似ていることです。若い人がマンションなど集合住宅に住む傾向が強く、結果として住宅街の住宅価値は土地用途の観点から魅力が乏しく、結果として土地価格を押し上げる要因が何もない、といえます。

わかりやすく説明しましょう。新築の戸建に入居したときは気持ちがいいものですがだんだん古くなります。木造なら法定耐用年数は22年です。つまり、計算上の住宅のライフはそれで終わりです。ですが、家をリノベーションなどして長期的、安定的に使えるように「継続投資」していくことで寿命を伸ばし価値を維持しようとします。

この考え方をお住まいのエリア一体として見渡してみるとどうでしょうか。近所の家は20年前、30年前と何一つ変わっていないというところが多いと思います。何故でしょう?それはその家の後継者たる家族がその家に住まず、駅近くのマンションなどに居住する結果、その家を「住み潰している」からなのです。

では日本の住宅価格は何処まで下がるのでしょうか?僕は与件が変わらない限りまだ下がり続けると思います。なぜなら、日本人に都心に近い戸建に住めるほど裕福な人が減ってきました。次に古い家には住宅ローンはつきません。ですから、買い手はいないということです。(解体して新築にするなら別ですが普通の人にはとても面倒です。)

与件を変えるとはどうしたらよいのでしょうか?ある程度の区画の土地をまとめて古い家を解体し、新規に開発するなどの既存制度の中でできる最大限の工夫、或いはそこに人が集まるような魅力や刺激を作り出すこと、そして最後は人口が増える方策を見出すこと。これしかありません。

でももっとも大きな理由は需要と供給。そして、日本人は終生の棲家として一度買ったらなかなか引っ越さないところに不動産が動かないというファンダメンタルな問題があります。バンクーバーではライフスタイルに合わせて平均5-6年で住処を変えるといわれています。そこには街のサイズの割りに大きな不動産市場が形成されていると考えて良いのだろうと思います。

売り買いがあることで不動産は活性化する、ともいえましょう。

今日はこのぐらいにしておきましょうか?

トピックス

ランキング

  1. 1

    イチロー会見で雑なマスコミ露呈

    山本直人

  2. 2

    消費税増税分の84%は使途不明か

    田中龍作

  3. 3

    利益は上げず会社を憎む日本人

    橘玲

  4. 4

    文大統領が外交儀礼で大ミス連発

    和田政宗

  5. 5

    やる気ないオジサン会社員の胸中

    城繁幸

  6. 6

    日本を盗っ人と呼ぶ韓国は卑劣

    PRESIDENT Online

  7. 7

    Googleマップ ゼンリンと決裂か

    NewsInsight

  8. 8

    民放連がAM放送の廃止を要請へ

    MAG2 NEWS

  9. 9

    違法DL規制 誤解広がり見送りに

    甘利明

  10. 10

    大阪府市が良関係なら都構想不要

    緒方 林太郎

ランキング一覧

ログイン

ログインするアカウントをお選びください。
以下のいずれかのアカウントでBLOGOSにログインすることができます。

コメントを書き込むには FacebookID、TwitterID のいずれかで認証を行う必要があります。

※livedoorIDでログインした場合、ご利用できるのはフォロー機能、マイページ機能、支持するボタンのみとなります。