記事
  • ヒロ
  • 2011年08月01日 10:00

会社はあなたを守ってくれるか?

終身雇用から実力主義に移った日本の労働環境。そうは言ってもまだ新卒で採用された「社員」はある程度の終身雇用の道を残しています。

企業側からすると日本は長期にわたる安定した成長路線がその前提にありました。ですから、社員教育にお金をかけ、時間をかける余裕がありました。が、電話の取り方、名刺の渡し方を社員教育として行っている国はそう沢山は無いでしょう。今それでもそこまでするのは社員教育をしないと「使い物にならず」、やむを得ずそれだけの投資を行っているともいえなくはありません。

会社が長期的で安定的な成長ピクチャーを描けるならばそれで構いません。が、今、経営者に「あなたの会社の10年後の姿を想像できますか?」と聞いて明白にそのビジョンと具体的な成長図を描くことはかなり難しくなりました。それは不確実な世の中になったからとも言えます。

不確実である以上、社員として入社した人もいつか、閑職に追いやられるかもしれません。会社が他社と合併するかもしれません。外国企業にのっとられるかもしれません。倒産するかもしれません。そのとき、会社は社員を守り抜くか、といえば僕は気持ちと裏腹になるという気がしています。

結果として従業員は会社に裏切られた、と思うでしょう。が、会社にすべてを任せすぎた、という言い方も出来ます。はしごをはずすのは会社としての苦渋の選択でしょうけど、今後、大いにその可能性はあると思ったほうがよさそうです。

欧米では安定的な大企業に勤める人はほんの一部であり、それ以外の大多数の人々は転職を繰り返しながらも自分のスキルアップに努めています。僕は正直、反感を持っているのですが、こちらの人は会社を辞めるときに自分のクライアントを一緒に持っていってしまうことが往々にしてあります。クライアントを持っていくというのはある意味、自分のプロテクションをしているということでもあるのでしょう。新しい会社ですぐに功績を上げられます。

そういう意味では欧米の転職も単にいやになったから会社を替わるというより自分を磨き、生きる術を見つける、と考えたほうがよさそうな感じがします。それはとりもなおさず、会社はあなたを守ってくれない、ということなのです。10年後の日本の労働環境は大きく変わってくる可能性があります。そこには「新卒」よりも「即戦力」を求めるドライな企業の姿が想像できます。

僕はよい学校を卒業すれば安泰という時代は遥か彼方の話だと思っています。いまや、自分の能力が会社にどれだけ役に立つか、そこをアピールできなければ就職すら難しくなるかと思っています。残されないためにも自分を磨き、勉強する努力を惜しまないようにしなくてはいけないかと思います。

トピックス

  1. 一覧を見る

ランキング

  1. 1

    北海道の医療崩壊を見た医師「来週から東京で多くの重症者が出てくるが入院できない」

    田中龍作

    08月03日 19:41

  2. 2

    「日本の携帯大手と正反対」ネトフリが幽霊会員をわざわざ退会させてしまうワケ

    PRESIDENT Online

    08月03日 16:00

  3. 3

    来るべき自動車産業戦国時代を勝ち抜ける日本がなぜEVなのか?

    ヒロ

    08月03日 11:52

  4. 4

    森林大国ニッポンが木材不足のナゾ ウッドショックは林業に変革をもたらすか

    中川寛子

    08月03日 08:07

  5. 5

    強行放送!緊急事態宣言下の24時間テレビは「ジャニーズ祭り」

    渡邉裕二

    08月04日 08:04

  6. 6

    中等症めぐり政府の揚げ足を取る毎日新聞 いい加減な記事を出すのは許されるのか

    中村ゆきつぐ

    08月04日 08:26

  7. 7

    人権尊重、企業は本気か-DHCの不適切文書に批判

    山口利昭

    08月03日 08:42

  8. 8

    2020年に米国人平均寿命は03年以来の低水準、日本は逆に最長のワケ

    My Big Apple NY

    08月03日 22:17

  9. 9

    医療崩壊目前で気が動転?コロナ入院は重症者ら重点との政府方針は菅首相の白旗か

    早川忠孝

    08月03日 15:39

  10. 10

    河野大臣「ワクチンは十分に足りている」接種状況について説明

    河野太郎

    08月03日 09:13

ログイン

ログインするアカウントをお選びください。
以下のいずれかのアカウントでBLOGOSにログインすることができます。

コメントを書き込むには FacebookID、TwitterID のいずれかで認証を行う必要があります。

※livedoorIDでログインした場合、ご利用できるのはフォロー機能、マイページ機能、支持するボタンのみとなります。