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  • ヒロ
  • 2011年07月05日 10:30

辞任ありきの松本復興相

僕は基本的におおらかであまり怒りを示さない性格なのですが今回の松本復興相の自作自演劇場にはあきれてものが言えなくなりました。

彼は復興相就任依頼を確か三回断っています。要は理由があってやりたくないポジションだったわけです。にもかかわらず、よほどの駒不足なのか、それでもやらせてしまった菅首相の今回の失策は致命傷の致命傷です。そして一気に辞任です。この一連の動きは何だったのでしょう?彼の大臣任命期間のコストは税金です。冗談じゃないと言いたいところです。

奇妙な話ですが、昨日7月4日に東京電力の株価が後場になって16%程度急騰しました。外国のヘッジファンドが大量買付けしたという話もあるのですがトリガーは松本復興相の発言が菅内閣をいよいよ窮地まで追いやるだろう、そうすれば中途半端に於かれている東京電力は救われるかもしれない、というものすごい論理です。

このロジックを裏返せば松本復興相はいやな仕事を押し付けた菅総理をわざと裏切ったともいえるのです。事の発端が宮城県知事との会見で応接室で待たされた大臣が知事に切れた、ところから始まります。大臣はもともと口が悪いと言われています。宮城、岩手両知事との会談で「上から目線の」「俺は偉くて忙しいんだ」態度で復興に尽力する両県の知事にエールを送るのではなく、罵声を飛ばす態度を取る人が議員に就任していること事態が間違っています。ましてや大臣になる器でないことは明らかです。日刊ゲンダイには就任当時「小物大臣」と叩かれています。

ここまでくるともはや日本の恥部ともいえる事態です。菅首相にとって法案成立が自分の首相ライフの総決算だとお考えなのでしょうけど一方で辞任の花道とすべく他力本願というのもアリです。わずか10日足らずでこういう形になった以上、首相の任命責任はもはや逃れることは難しいでしょう。

首相としては首相にしがみつくメリットとデメリットをもう一度お考え頂くしかありません。幸いにして海外は7月8月と夏休みに入りますから通常月に比べて海外案件は減ります。ならば、法案成立は後任にお願いして自分のお仲間うちと寿司でも焼肉でもイタリア料理でも好きにはしごしていただくしかありません。

一方与党、野党は協調して後任の体制を早急に検討すると共に国民にサプライズのない首相人事をお願いするしかありません。かといって首相は人気投票ではありません。下馬評の上位にいる前原、枝野両氏とも問題含みであることは間違えありません。特に前原氏はサラリーマンタイプの線が弱い男ですから困難に命をかけて立ち向かうタイプではありません。日本人はどうしてもテレビ映りの良い「優男」を選びがちです。が、これは芸能人の人気投票ではありません。

国民ももっとしっかりとした目線で政治をコントロールするぐらいの気持ちを持たなくてはいけないでしょう。兎にも角にもびっくり仰天の数日でした。

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