記事
- 2011年10月20日 19:32
ハマスとイスラエルとマスコミ
10月19日付けの『読売新聞』に「パレスチナ人477人釈放」と記事があり、興味を引かれたのでこれについて少し。
1 ハマスとイスラエル
これは、パレスチナ自治区ガザを実行支配するイスラム原理主義ハマスがイスラエル政府との合意に基づき、ガザで監禁していた1名のイスラエル兵を釈放するかわりに、イスラエルが収監していたパレスチナ人477名を釈放(2ヶ月後に更に550名を釈放)するという記事です。
この記事が報道している内容そのものはかなり大きく報道されたので、ご存じの方も多いかと思います。しかし、私は最初この報道を耳にした時、釈放するにしても何故これ程の人数の差が生じるのかと不思議に思ったものです。この記事はその原因を説明してくれております。
この記事の分析によると、ハマスとアッパス議長が率いるパレスチナ解放機構(PLO)主流派ファタハとの主導権争いがその背景にあるとしています。ファタハはオバマ大統領の反対を押し切って国連加盟申請をしたことによってパレスチナ人の間で支持を集めております。それに対し快く思っていないのがハマスとイスラエルというわけです。
イスラエルとしてもこれ以上アッパス議長の求心力が強まり、エジプトとの連携強化などが進めばさらに困った状況になります。強硬派のハマスはファタハの影響力が強まればそれだけ自分の影響力が落ちることとなります。
そういった状態で、1人のイスラエル兵と高官でパレスチナ人を1000名近く釈放に導いたという成果を得れば、ハマスの影響力が強まることとなります。ファタハとしては、それ以上の成果を得なければならないわけですが、イスラエルとしては譲歩するはずもなく、和平交渉は遠のいたままという解説です。
2 マスコミについて
なかなか見事な分析かと思いました。「マスゴミ」という言葉があるように、マスコミを軽視するような風潮があります。「記者クラブ」といった談合体質や、スポンサーとなっている大企業の批判はできないとか、確かにいろいろ問題があるのは確かかと思います。
しかし、その一方でマスコミに代わり得るものがあるかというと、なかなか見つからないのが現状ではないでしょうか。ブログなどの個人による発信がマスコミに代わりうるものという意見もありますが、どうしても個人では限界がありますし、やはりあれだけの高給であれだけの数を雇っていれば、その力は大したものがあります。
例えば、こうした解説を書いてくれる人がいれば良いのですが、悲しいかな専門的事項になればなるほどネット上で見つけるのは結構たいへんというのが私の実感です(あくまで個人的感想で、単に私の検索能力が低いだけかもしれません)。本で調べようと思っても本の執筆、出版には時間がかかるので、どうしてもかなりのタイムラグが生じます。
私は普段は結構マスコミに対し批判的口調が多いのですが、それはある意味で彼らの力を認めているからで、私はマスコミを全否定するつもりは毛頭ありません。当然マスコミの記事にも良いものもあれば、悪いものもあり、それをどのように取捨選択するかということだけなのかもしれません。
そうなれば選択肢は多い方が良いに決まっているので、より多くの記事がいろいろな形で世に出されることを願っている、それが私の基本的スタンスです。
1 ハマスとイスラエル
これは、パレスチナ自治区ガザを実行支配するイスラム原理主義ハマスがイスラエル政府との合意に基づき、ガザで監禁していた1名のイスラエル兵を釈放するかわりに、イスラエルが収監していたパレスチナ人477名を釈放(2ヶ月後に更に550名を釈放)するという記事です。
この記事が報道している内容そのものはかなり大きく報道されたので、ご存じの方も多いかと思います。しかし、私は最初この報道を耳にした時、釈放するにしても何故これ程の人数の差が生じるのかと不思議に思ったものです。この記事はその原因を説明してくれております。
この記事の分析によると、ハマスとアッパス議長が率いるパレスチナ解放機構(PLO)主流派ファタハとの主導権争いがその背景にあるとしています。ファタハはオバマ大統領の反対を押し切って国連加盟申請をしたことによってパレスチナ人の間で支持を集めております。それに対し快く思っていないのがハマスとイスラエルというわけです。
イスラエルとしてもこれ以上アッパス議長の求心力が強まり、エジプトとの連携強化などが進めばさらに困った状況になります。強硬派のハマスはファタハの影響力が強まればそれだけ自分の影響力が落ちることとなります。
そういった状態で、1人のイスラエル兵と高官でパレスチナ人を1000名近く釈放に導いたという成果を得れば、ハマスの影響力が強まることとなります。ファタハとしては、それ以上の成果を得なければならないわけですが、イスラエルとしては譲歩するはずもなく、和平交渉は遠のいたままという解説です。
2 マスコミについて
なかなか見事な分析かと思いました。「マスゴミ」という言葉があるように、マスコミを軽視するような風潮があります。「記者クラブ」といった談合体質や、スポンサーとなっている大企業の批判はできないとか、確かにいろいろ問題があるのは確かかと思います。
しかし、その一方でマスコミに代わり得るものがあるかというと、なかなか見つからないのが現状ではないでしょうか。ブログなどの個人による発信がマスコミに代わりうるものという意見もありますが、どうしても個人では限界がありますし、やはりあれだけの高給であれだけの数を雇っていれば、その力は大したものがあります。
例えば、こうした解説を書いてくれる人がいれば良いのですが、悲しいかな専門的事項になればなるほどネット上で見つけるのは結構たいへんというのが私の実感です(あくまで個人的感想で、単に私の検索能力が低いだけかもしれません)。本で調べようと思っても本の執筆、出版には時間がかかるので、どうしてもかなりのタイムラグが生じます。
私は普段は結構マスコミに対し批判的口調が多いのですが、それはある意味で彼らの力を認めているからで、私はマスコミを全否定するつもりは毛頭ありません。当然マスコミの記事にも良いものもあれば、悪いものもあり、それをどのように取捨選択するかということだけなのかもしれません。
そうなれば選択肢は多い方が良いに決まっているので、より多くの記事がいろいろな形で世に出されることを願っている、それが私の基本的スタンスです。



