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議会基本条例の意義  北川教授の講演から

武蔵野市議会の研修会で北川正恭早稲田大学院名誉教授(元三重県知事)から議会基本条例の意義についてお話を伺った。昨今も不祥事だけが目立つ地方議会だが、議会が何をしているかを明確にすることで議会の信頼性を得るべきだと話されていた。
 
 
リンク先を見る 昨今、富山市議会の不正な政務活動費の問題で広がっている議会への不信感は、どこの議会へも同じだと手厳しい話から始まった。
 また、議会のドンが注目されているが、このような議員がいることは、執行部や首長の失敗を補う存在が必要ということ。いわば癒着の構造だ。豊洲の問題も議会で取り上げられているが、なぜ今なのか。これまえでの議会でやっているべきことではないか。
 組織が腐っていれば、個人の努力には限界がある。議会でいえば、直接投票されることもあり議員の存在感はあるが、議会が何をしているか分からない。だから住民の7割が地方議会は不要と思うようになる。
 一方で議会改革が進められているが、定数や報酬、政務活動費削減がこれまでの改革だった。このことは、自ら仕事をしていないことの証明だ。これらの削減でなく、議会、議員の質を高めることが必要だ。議会はどうあるべきか。どのように活動しているかが理解されれば、削減ではなく、もっと上げるべきと住民から言い出すことになると話されていた。
 
 何度も聞いている話だか、自らの議会で聞くと、よりリアリティがあったように思う。 国が決めたことをやってきた、執行してきた以前の自治から、住民が自ら考え決めていくことが必要。だからこそ、意思決定機関である議会が重要になる。その議会がどのような論点、争点を経て意思決定したか。論点、争点が住民に説明され、住民の意見が反映されているかが問われることになる。このことを明確化し、議会活動の基本を明文化する。つまり議会基本条例のせいていが必要ということだ。
 
 北川名誉教授は、民主主義には時間がかかる。また、民主主義には失敗する自由がある。失敗しても、戦争と違って取り返しができる。試行錯誤を繰り返すことで収れんしていくと話されていた。何事も最初から成功するのではない。時には失敗があっても前へ進むことが何よりも大切ということ。
 
  武蔵野市議会では制定をしようとの動きになってはいるが、次に求められるのは具体的な工程だ。時には失敗があるかもしれないが、前を向き早急に考えたい。

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