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- 2011年09月18日 14:20
ビジネスパーティと会話術
『NEWS ポストセブン』に「ビジネスパーティーが苦手な29歳男性が救いを求める」という記事があり、多少思うところがあったので、これについて少し。
これは名古屋の新聞社に勤める29歳の男性が行った「ビジネス上の付き合いで参加するパーティーがとにかく苦手です。・・・誰と何を話していいのかわからないままいつも一人浮いています。上手く立ち振る舞うにはどうしたらいいのでしょうか?」という質問に対し、Ustream番組「ザ・サラリーマン」の構成を務めるDJサエキング氏が答えたものです。
まず前置きが興味深く以下のように述べております。
確かに欧米では、こうしたパーティなどで人を紹介してもらい人脈をつくることがあります。しかし、それは階級社会のなせる技で、ビジネスチャンスを持っているホストの友人もビジネスチャンスを持った方です。その方がつきあう友人も同じで、そういう方同士なら当然、新たなビジネスチャンスを生むでしょうし、人脈がものを言います。
しかし、一介のサラリーマンで何もない方に誰が感心を持つでしょう。間違ってもビジネスチャンスを持った方が寄ってくることはありません。では、自分から行けばとなりますが、そういう方は当然、普段から多くの同じような人々が寄ってくる状態ですので、ハエくらいにしか(失礼)思われないのではないでしょうか。
その上で、以下のようにアドバイスをしております。
確かに、これは人がどうこう教えられるものではなく、最後は自分が経験から学ぶものでしかないかもしれないので、難しいところではありますが・・・。それより興味を引かれたのは後半の「一通り話をしたらすぐに切り上げる」こと、「名残惜しく席を離れること」とある部分です。
人は、もう少し話したいと思っている状態で別れると、相手を理想化しやすくなります。それに長時間話せばボロがでるかもしれませんが、短時間であれば結構取り繕うことができるのではないでしょうか。そういう意味ではそれなりの効果が期待できる方法かと思います。
ただ、実際これで何ができるかというと、あまり期待しないほうが良いのではないでしょうか。理由は、相手を理想化すると、2回目会った時の失望が大きくなりやすいですし、2回目は1回目より取り繕うために話す内容もより高度なものを求められるのが普通ですので、長続きする(成功する)可能性は高くないと思うからです。
この質問者が何を求めているかにもよるのですが、初めて会った人間とうまく話しができなくて困っているというのなら、サエキング氏の回答はかなり有効な手段かと思います。しかし、そうではなく、先に述べたように、人脈をつくってビジネスに利用したいというのであれば、こうした小手先ではなく、自分の付加価値を付けるか、相手が興味を覚えるビジネスプランを提示するしかないのでないでしょうか。
だからこそ、サエキング氏もビジネスチャンスの可能性はまず無いということを断ってから回答を始めたのかもしれません。それに、確かにこんな正論の答えではおもしろくないので、回答にならないというかもしれませんが、世の中正論ほど強いものはないと私は考えています。
これは名古屋の新聞社に勤める29歳の男性が行った「ビジネス上の付き合いで参加するパーティーがとにかく苦手です。・・・誰と何を話していいのかわからないままいつも一人浮いています。上手く立ち振る舞うにはどうしたらいいのでしょうか?」という質問に対し、Ustream番組「ザ・サラリーマン」の構成を務めるDJサエキング氏が答えたものです。
まず前置きが興味深く以下のように述べております。
パーティーの日を心待ちに待って楽しんでいる人なんて一人もいません。よく、名刺交換をしてビジネスチャンス云々…と聞きますが、ビジネスに発展する確率は0.001%以下。一見楽しく懇談しているような人達も、主催者と自分の関係性や最近の気象についてなど、全く生産性のない話をダラダラと興じているに過ぎません。実に正論です。よくこうしたパーティなどで、人脈をつくってビジネスチャンスにつなげるなどということを言う方がおりますが、果たしてどれだけの方ができているでしょう。欧米では、こうした事が確かにあるので、日本人もかくあるべしのような意見を聞くこともありますが、私はあまり現実的でないと思っております。
確かに欧米では、こうしたパーティなどで人を紹介してもらい人脈をつくることがあります。しかし、それは階級社会のなせる技で、ビジネスチャンスを持っているホストの友人もビジネスチャンスを持った方です。その方がつきあう友人も同じで、そういう方同士なら当然、新たなビジネスチャンスを生むでしょうし、人脈がものを言います。
しかし、一介のサラリーマンで何もない方に誰が感心を持つでしょう。間違ってもビジネスチャンスを持った方が寄ってくることはありません。では、自分から行けばとなりますが、そういう方は当然、普段から多くの同じような人々が寄ってくる状態ですので、ハエくらいにしか(失礼)思われないのではないでしょうか。
その上で、以下のようにアドバイスをしております。
まずはランパブに行くことをオススメします。実は、ビジネス上でのパーティー慣れは、ランパブに行くことでしか解決できないと言ってもいいでしょう。 お店に足繁く通い、10分で相手と会話の接点を見出し、盛り上がったところで相手をチェンジする。例え盛り上がらなくても10分でチェンジする事を実践してください。なぜならば、パーティーは会話始めより、切り上げることの方がはるかに難しいからです。むろん男性がよく見る雑誌ということで、興味を引くために「ランパブ」を提示したのでしょうが、多少ひっかかるところは有りながら、面白い意見かと思います。実際、質問者は「何を話していいのかわからないまま」と聞いているわけですが、あまりそれに対する有効は答えはなされていません。
確かに、これは人がどうこう教えられるものではなく、最後は自分が経験から学ぶものでしかないかもしれないので、難しいところではありますが・・・。それより興味を引かれたのは後半の「一通り話をしたらすぐに切り上げる」こと、「名残惜しく席を離れること」とある部分です。
人は、もう少し話したいと思っている状態で別れると、相手を理想化しやすくなります。それに長時間話せばボロがでるかもしれませんが、短時間であれば結構取り繕うことができるのではないでしょうか。そういう意味ではそれなりの効果が期待できる方法かと思います。
ただ、実際これで何ができるかというと、あまり期待しないほうが良いのではないでしょうか。理由は、相手を理想化すると、2回目会った時の失望が大きくなりやすいですし、2回目は1回目より取り繕うために話す内容もより高度なものを求められるのが普通ですので、長続きする(成功する)可能性は高くないと思うからです。
この質問者が何を求めているかにもよるのですが、初めて会った人間とうまく話しができなくて困っているというのなら、サエキング氏の回答はかなり有効な手段かと思います。しかし、そうではなく、先に述べたように、人脈をつくってビジネスに利用したいというのであれば、こうした小手先ではなく、自分の付加価値を付けるか、相手が興味を覚えるビジネスプランを提示するしかないのでないでしょうか。
だからこそ、サエキング氏もビジネスチャンスの可能性はまず無いということを断ってから回答を始めたのかもしれません。それに、確かにこんな正論の答えではおもしろくないので、回答にならないというかもしれませんが、世の中正論ほど強いものはないと私は考えています。