記事
- 2011年09月04日 12:48
海上油田油漏れ封鎖失敗
今日は以前書いた「中国最大の海上油田で油漏れ事故発生」の続きのような記事です。当時中国側の報道ではたいしたことがないという感じの報道でしたが、2010年のメキシコ湾原油流出事故でもあれだけ苦労したのだから、そんなに簡単に解決するはずがないのではないかという記事をエントリーさせていただきました。
そしたら案の定6月に事故が発生して以来未だに解決していないそうです。しゃれにならない事件ではありますが、いろいろなやりとりがあり、興味深かったので、今日はこれについて少し。報道によると中国政府は8月末を期限としてコノコフィリップスに対し、油漏れの場所を特定することと、そこを完全に封鎖することを命じました(『中国新聞網』「蓬莱溢油范围仍在扩大 海洋局再催康菲封堵」)。
それに対し、8月31日にコノコフィリップスは中国国家海洋局に対し、最終報告を提出しました。それによると、封鎖は完全に行われたということでしたが、中国中央電視台の報道によると9月2日現在で海にはまだ油が浮いており、20隻もの船による除去作業が行われていたそうです。
このため、電視台の記者がこれはどういうことなのかとコノコフィリップスに尋ねたところ、天気が悪かったため、油の回収作業が遅れただけであり、現在も油がどこにあるか探しつつ、回収を行っているところだという回答だったそうです。
また、8月31日までに完全に終了したのではなかったのかと記者が聞いたとき、コノコフィリップスが「我々は君たちを騙したのだ、騙したのだ。」と回答してきたとしております。当然、これがテレビで放送されるや大問題となりました。
こうしたことを受け、中国海監北海総隊副総隊長は、コノコフィリップスの油漏れに対する態度はあたまにも不誠実で、対応も完全ではなく、海の油の除去作業も完全に行われていない。そのため、監視活動は停止すべきではないという見解を発表しました(『人民網』「蓬莱油田未完成封堵溢油 康菲回应:我们就是骗你的」)。
結論から言うと、油の流出は完全には止まっていないということで、国家海洋局はコノコフィリップスに対し、生産停止を命じました。この油田は中国最大級の油田ですので、今後の中国の燃料政策に与える影響は小さくないものがあります。
それに実際採掘作業をしているのがコノコフィリップス(の中国現地法人)であるとは言え、中国の国営企業中国海洋石油との合弁企業が行っていた油田開発事業です。実際、権益は中国海洋石油が51%を所用しているとのことですので、中国側にも全く責任がないとは言い切れないはずです。しかし、報道を見る限り、如何にもコノコフィリップスだけが悪いという記事が目につきます。
ちなみに上記の「騙した」発言が報道された後、コノコフィリップスは反論を行っております。それによるとそのような発言をするものは当社にはいなかったとのことです。当時海上には様々な船があり、1000人もの者がいて、その誰もが無線を使うことができたので、「騙した」という発言をしたのが、誰か特定できないはずだとしています。
それに報道された声を聞いても、実際の船員の声とは違うので、中央電視台の報道は誤報であるとしております(『中国新聞網』「康菲称"骗你的"报道"不实":声音与受访员工不同」)。何が真実かわかりませんが、中国でビジネスをするにあたり、外国企業を悪者にするという話はよく聞く話で、これも1つのチャイナ・リスクと呼べるものかと思います。
そしたら案の定6月に事故が発生して以来未だに解決していないそうです。しゃれにならない事件ではありますが、いろいろなやりとりがあり、興味深かったので、今日はこれについて少し。報道によると中国政府は8月末を期限としてコノコフィリップスに対し、油漏れの場所を特定することと、そこを完全に封鎖することを命じました(『中国新聞網』「蓬莱溢油范围仍在扩大 海洋局再催康菲封堵」)。
それに対し、8月31日にコノコフィリップスは中国国家海洋局に対し、最終報告を提出しました。それによると、封鎖は完全に行われたということでしたが、中国中央電視台の報道によると9月2日現在で海にはまだ油が浮いており、20隻もの船による除去作業が行われていたそうです。
このため、電視台の記者がこれはどういうことなのかとコノコフィリップスに尋ねたところ、天気が悪かったため、油の回収作業が遅れただけであり、現在も油がどこにあるか探しつつ、回収を行っているところだという回答だったそうです。
また、8月31日までに完全に終了したのではなかったのかと記者が聞いたとき、コノコフィリップスが「我々は君たちを騙したのだ、騙したのだ。」と回答してきたとしております。当然、これがテレビで放送されるや大問題となりました。
こうしたことを受け、中国海監北海総隊副総隊長は、コノコフィリップスの油漏れに対する態度はあたまにも不誠実で、対応も完全ではなく、海の油の除去作業も完全に行われていない。そのため、監視活動は停止すべきではないという見解を発表しました(『人民網』「蓬莱油田未完成封堵溢油 康菲回应:我们就是骗你的」)。
結論から言うと、油の流出は完全には止まっていないということで、国家海洋局はコノコフィリップスに対し、生産停止を命じました。この油田は中国最大級の油田ですので、今後の中国の燃料政策に与える影響は小さくないものがあります。
それに実際採掘作業をしているのがコノコフィリップス(の中国現地法人)であるとは言え、中国の国営企業中国海洋石油との合弁企業が行っていた油田開発事業です。実際、権益は中国海洋石油が51%を所用しているとのことですので、中国側にも全く責任がないとは言い切れないはずです。しかし、報道を見る限り、如何にもコノコフィリップスだけが悪いという記事が目につきます。
ちなみに上記の「騙した」発言が報道された後、コノコフィリップスは反論を行っております。それによるとそのような発言をするものは当社にはいなかったとのことです。当時海上には様々な船があり、1000人もの者がいて、その誰もが無線を使うことができたので、「騙した」という発言をしたのが、誰か特定できないはずだとしています。
それに報道された声を聞いても、実際の船員の声とは違うので、中央電視台の報道は誤報であるとしております(『中国新聞網』「康菲称"骗你的"报道"不实":声音与受访员工不同」)。何が真実かわかりませんが、中国でビジネスをするにあたり、外国企業を悪者にするという話はよく聞く話で、これも1つのチャイナ・リスクと呼べるものかと思います。



