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- 2011年08月30日 21:09
フィリピン大統領の訪中
フィリピンのアキノ大統領が8月30日から9月3日までの予定で中国を公式訪問します。これはアキノ大統領が就任後1年余りではじめての訪中となりますが、この訪中について中国で興味深いアンケート(『環球網』「中国网民就阿基诺访华对菲提四大不满 南海问题居首」中国のネットユーザーがアキノ大統領の訪中に対し4つの不満を提示、その最たるものが南シナ海問題)が行われていたのでこれについて少し。
アキノ大統領は100名以上の実業家を連れて訪中すると言われていることからわかるとおり、今回の訪中の目的は中国との経済関係の強化です。中国首脳との会談以外にも、中国との実業家との会談などをセッテイングしているということですから、かなりの力の入れようが伺えます。
今回のアキノ大統領の訪中についてのアンケートを行ったのは、愛国主義者の集まる『環球網』ですから、見る前からだいたいの予想はつきます。アンケートに参加したのはおよそ1万人ですが、記事の標題を見てもわかるとおり最も多い意見が南沙諸島を巡る領土問題で、6割以上のものがこれについて不満をもっているそうです。
掲載されている意見がなかなか素晴らしく「”(フィリピンが)南シナ海の問題で火遊びをして、小(フィリピン)が大(中国)を欺いて、中国領土の主権を挑発する”ことを行っているのが最も不満」としております。他にも「”小がが大を欺く、こんな道理があるか、大統領どう答えるのか」とか、「南シナ海で、争いが起こったら、大統領はアメリカが必ず兵を出してフィリピンを助けてくれると確信していているのか」といった意見が列びます。
これと関連して、フィリピンがアメリカと合同演習を行ったことについての不満が16.5%で2番目にあがっています。これについては「アキノ大統領が、フィリピンとアメリカの同盟の正義について再度真剣に考え、中国に対する敵意と抑止を減少させることを望む」といった意見等が寄せられています。
3番目に多かった不満(10.9%)が、2010年8月にマニラで発生した香港人観光客の人質事件(香港人観光客が乗ったバスが乗っ取られ、人質に取られた事件。警察との銃撃戦の末犯人は射殺されたが、8人の香港人が死亡した)に対する対応です。
これについて以下のようなコメントが寄せられていますが、日本人にはかなりなじみのあるものではないでしょうか。
事件の1周年の際に、アキノ大統領は再度自らこの事件についての謝罪を拒絶した。事件は1人の「正常でない射手」によってもたらされたものであり、フィリピンはこの事件についての責任はないと述べているが、このような発言事件の生還者と被害者の家族の傷口に塩を撒き散らすようなものです。もし、ほんの少しの国際道義と誠意さえもないのなら、両国は協力について何を話せばよいのでしょうか?
ある程度予想できたことですが、領土問題、それに伴うアメリカの引き込みが最大の関心事となっているようです。ただこの記事を読んでいて思ったのが、ところどころにフィリピンを明らかに馬鹿にしたような書き込みがあることです。
先に紹介した文言からの読み取れますが、それ以外にも「私はフィリピンに何度か行ったことがあるが、夜中にマニラ空港に到着すると、灯りはまるで中国の田舎町のようだ」といった書き込みもありました。かつての日本もそうでしたが、どうも経済がうまくいっていると、そうでない国を馬鹿にするような傾向があるのではないでしょうか。
それ以外の不満としてあがっているのが、反中華的雰囲気です。これについての書き込みは「毎回フィリピンに行く度に中国人に対する敵意を感じる。工場主は中国の商品がスーパーの売り場を占めていることを責め、普通の人は中国系が良い仕事を奪っていくと思っている。そこではただ金を消費する旅行客のみが歓迎される。アキノ大統領にも中国人の血が流れているのなら、フィリピンにおける中国人の地位を改善すべきだ。」というのがありました。
当時の日本もそうでしたが、その一方でどうも嫌われることを恐れる傾向があるようです。自分達は悪いことをしているわけではない(正当な商貿易を行っているにすぎない)のに、何故批判を受けなくてならないのか、こうした意見は当時日本でも散々聞かれたものです。
こうしたのを見ると、本当に中国は、いろいろな意味でかつて日本が歩んできた道を歩んでいるようで大変興味深く感じました。そういうこともあってが故の今日の記事の紹介です。
アキノ大統領は100名以上の実業家を連れて訪中すると言われていることからわかるとおり、今回の訪中の目的は中国との経済関係の強化です。中国首脳との会談以外にも、中国との実業家との会談などをセッテイングしているということですから、かなりの力の入れようが伺えます。
今回のアキノ大統領の訪中についてのアンケートを行ったのは、愛国主義者の集まる『環球網』ですから、見る前からだいたいの予想はつきます。アンケートに参加したのはおよそ1万人ですが、記事の標題を見てもわかるとおり最も多い意見が南沙諸島を巡る領土問題で、6割以上のものがこれについて不満をもっているそうです。
掲載されている意見がなかなか素晴らしく「”(フィリピンが)南シナ海の問題で火遊びをして、小(フィリピン)が大(中国)を欺いて、中国領土の主権を挑発する”ことを行っているのが最も不満」としております。他にも「”小がが大を欺く、こんな道理があるか、大統領どう答えるのか」とか、「南シナ海で、争いが起こったら、大統領はアメリカが必ず兵を出してフィリピンを助けてくれると確信していているのか」といった意見が列びます。
これと関連して、フィリピンがアメリカと合同演習を行ったことについての不満が16.5%で2番目にあがっています。これについては「アキノ大統領が、フィリピンとアメリカの同盟の正義について再度真剣に考え、中国に対する敵意と抑止を減少させることを望む」といった意見等が寄せられています。
3番目に多かった不満(10.9%)が、2010年8月にマニラで発生した香港人観光客の人質事件(香港人観光客が乗ったバスが乗っ取られ、人質に取られた事件。警察との銃撃戦の末犯人は射殺されたが、8人の香港人が死亡した)に対する対応です。
これについて以下のようなコメントが寄せられていますが、日本人にはかなりなじみのあるものではないでしょうか。
事件の1周年の際に、アキノ大統領は再度自らこの事件についての謝罪を拒絶した。事件は1人の「正常でない射手」によってもたらされたものであり、フィリピンはこの事件についての責任はないと述べているが、このような発言事件の生還者と被害者の家族の傷口に塩を撒き散らすようなものです。もし、ほんの少しの国際道義と誠意さえもないのなら、両国は協力について何を話せばよいのでしょうか?
ある程度予想できたことですが、領土問題、それに伴うアメリカの引き込みが最大の関心事となっているようです。ただこの記事を読んでいて思ったのが、ところどころにフィリピンを明らかに馬鹿にしたような書き込みがあることです。
先に紹介した文言からの読み取れますが、それ以外にも「私はフィリピンに何度か行ったことがあるが、夜中にマニラ空港に到着すると、灯りはまるで中国の田舎町のようだ」といった書き込みもありました。かつての日本もそうでしたが、どうも経済がうまくいっていると、そうでない国を馬鹿にするような傾向があるのではないでしょうか。
それ以外の不満としてあがっているのが、反中華的雰囲気です。これについての書き込みは「毎回フィリピンに行く度に中国人に対する敵意を感じる。工場主は中国の商品がスーパーの売り場を占めていることを責め、普通の人は中国系が良い仕事を奪っていくと思っている。そこではただ金を消費する旅行客のみが歓迎される。アキノ大統領にも中国人の血が流れているのなら、フィリピンにおける中国人の地位を改善すべきだ。」というのがありました。
当時の日本もそうでしたが、その一方でどうも嫌われることを恐れる傾向があるようです。自分達は悪いことをしているわけではない(正当な商貿易を行っているにすぎない)のに、何故批判を受けなくてならないのか、こうした意見は当時日本でも散々聞かれたものです。
こうしたのを見ると、本当に中国は、いろいろな意味でかつて日本が歩んできた道を歩んでいるようで大変興味深く感じました。そういうこともあってが故の今日の記事の紹介です。



