- 2016年10月11日 14:24
「オリパラ合同パレードを終えて」
このコラムでも何度か書いたことがあるのだが僕はオリンピックとパラリンピックのメダリストの合同パレードの実現に向けて取り組んできた。10月7日、そのことが実現できた。野田聖子議員を始めたくさんの方々のお世話になったことに対し、心から感謝申し上げたい。
何が大変だったかと言えば例えば費用の調達。国費は無理なので基本的には民間企業からの寄付をお願いするしかないのだが、民間企業ならどこでもいいのかと言えばそういうわけにもいかない。
オフィシャルスポンサーと言う制度があって寄付をお願いするのであればそこにお願いをすると言うのがオリパラのルールになっているからだ。
とは言えこれらの企業はこれまでも既にかなりの金額を寄付しているケースが多く、さらにこれに加えてというのはなかなか難しい。だからといって、たとえばトヨタ自動車はオフィシャルスポンサーとしてこれまでも寄付をしていただいているから、このパレードに関しては他の自動車会社に寄付をお願いするということはできないのだ。
それでも様々な無理なお願いをしつつ資金も集まり、また、東京都としても、小池知事がリオから持ち帰ってこられたオリンピックフラッグとパラリンピックフラッグを国民に披露するイベントを行う必要があった、ということもあり、東京都が全面的に協力してくれることになった。さらには、東京都が協力をしてくれることになったおかげで、警視庁も協力をしていただけるようになった。
もちろん心配事もいくつかあった。1つが選手が果たしてどれくらい参加していただけるかということだった。例えばオリンピックの選手団は大会の前に組織され大会終了後解散する。その解散して2ヶ月ぐらい経った時にパレードが行われるわけで、もうその頃にはすでに秋の様々な競技シーズンがスタートをしているのだ。世界各地を転戦している選手たちも多い。そういう中で果たしてどれくらいの選手たちが参加をしていただけるのかというのは大変大きな不安要素だったが結果的には本当にたくさんの選手たちに参加をしていただけてほっとした。
もう一つの心配はその逆で、今回初めてパラリンピックのメダリストたちにパレードをしてもらうことになったのだが車椅子を使っている選手たちも多く、そうなるとその選手たち用に特別の車両を手配しなければならなかったのだ。日本にそのような特別の車両は1台しかないと聞いていて、もしパラリンピックでたくさんのメダルを取ったらどういう車を使えばいいのかという事が密かな悩みだった。
しかも同じメダルでも団体でとると、乗る選手の数がどっと増える。
ハラハラしていたところパラリンピック大会の最終盤になって、車いすラグビーの日本代表が銅メダル!
さあ、どうなると思っていたら結果的には、全国探し回ってもう1台発見をし、二台の車両を確保できた。
オープニングセレモニーの時、レスリングの吉田沙保里選手と車椅子テニスの上地結衣選手が並んで挨拶された。2人並ぶ姿に違和感はなかった。
逆にこれからは、オリンピックのメダリストしかいない姿に違和感を感じるようになるのではないかと思った。
今回のオリパラメダリスト合同パレードは日本社会に新しいスタンダードを作り出すことができた、ということだと思う。



