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アニ玉祭でコンテンツとともに生きていく地域のあり方を想う

10月9日に、埼玉県大宮市で開催されたアニ玉祭に行ってきた。

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アニ玉祭とは、数多くのアニメや漫画の舞台となっている埼玉県を県内外にアピールする目的で始まったアニメと漫画の総合イベント。コンテンツと地域のより深いかかわりを目指して、アニメ関連企業や、地域に縁ある団体などがブースを出展し、関連製品や地元の特産品などをアピールしている。埼玉県外の自治体からも注目されており、群馬県などもブースを出している。昨年は1日で32000人、今年は34000人が来場したそうで、なかなかの規模である。

埼玉とアニメの関係といれば、真っ先に思い出すのはやはり「らき☆すた」であろう。アニメが町おこしに活用できるのでは、と最初に注目された作品だったが、放送後3年間での経済波及効果は22億円に達するという試算もある。埼玉といえば「あの花」も秩父が舞台だ。観光資源に乏しいと言われる埼玉県だが、豊富なアニメの聖地として定着させようというのがアニ玉祭の狙いのひとつだ。

聖地巡礼は、すっかりアニメファンの楽しみのひとつとして定着した感があるが、作品の旬が過ぎたら、だれも来なくなるようでは町おこしで成功したとは言い難い。継続して訪れてもらう仕組みとしてこうしたイベントの定期開催は効果的だろう。そのうち、個別の作品を離れてアニメといえば埼玉、と呼ばれるようになるのが理想的なのだろう。
アニメと祭り、と言えば「花咲くいろは」から始まったぼんぼり祭りも思い出される。作中に出てきた祭りを実際に開催してしまうのもすごいが、作品の展開自体が終了しても祭りの方はまだ続いている。今年ですでに6回目。そのまま地元の祭りとして定着すれば、コンテンツから生まれた地域ムーブメントとして画期的だろう。作品が終わったとしても、その息吹が現実では終わらず、成長を続けていくというのはとても素敵なことだ。

アニ玉祭のようなイベントは、特定のコンテンツに地域が出てきたので、コンテンツ依存というか、後追いで自治体が乗っかってきたようなものだ。まずコンテンツありきなのは当然だ。アニメによってまちおこししようにもまずアニメに舞台にしてもらわなければどうにもならない。だが、その後どうするのか、アニメが終了し、人気がなくなったら終わりでは一時的な盛り上がりだけで終わってしまう。アニ玉祭はある意味、一時の熱狂をきちんと根付かせるための施策なのだろうし、またコンテンツから自立して、独自の地域イベントとして定着するのが、最終目標であるべきだろう。

聖地巡礼やアニメによるまちおこしを一過性のものに終わらせないための工夫と努力として、大変興味深い事例だと思う。来年も是非行きたい。

 
 
個人的には「とある科学の超電磁砲」の痛車が見られて満足。
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あと、僕の住む隣の市の秦野市が萌酒を作っていることを初めて知ったのは驚いた。大宮で秦野市のことを知ることになろうとは。いろんなところでいろんな試みをやっているんだね。
秦野萌酒 -デボンポート-

ラブライブ!サンシャイン!ののっぽパンは売れきれてしまっていた。食べたかったずら。

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