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松本復興相辞任について

 いろいろな方が松本復興相の辞任について書いておられますが、私も今日はこれ以外について書く気がしないので、これについて少し。

 まず彼は宮城県知事が出迎えなかったことに腹を立て、「今、後から入ってきたけど、お客さんが入ってくる時は、自分が入ってからお客さん呼べ!いいか。」とどなりつけたわけですが、確かにこれを初めてテレビで見たときは私も唖然としてしまいました。

 『BLOGS』の「【新聞チェック】村井知事は「遅刻してなかった」、松本復興相の暴言に新事実が発覚」では、宮城県知事は別に遅れたわけではなく、「通常、知事の来客がある際は、誰であっても先に応接室に入室してもらうのが一般的。相手の準備を邪魔しない配慮もある。他県も民間企業も同様の対応を取っているはずだ。」という意見を紹介しております。

 確かにそのとおりで、表敬訪問といった場合、訪問者が先に会談場所で待ち、後から知事が来るというパターンを通常とっているはずです。しかし、これが礼儀上どうかというと、又別の問題で、外交でも国賓などが来た場合はホストが出迎え、握手をしたりして良好な関係を強調したりしながら共に会見場所に向かうことが良くあります。

 更に本当に重要な国賓となれば、それなりの者が空港まで出向けることもあるわけですから、そう意味では松本復興相の発言も一理あるとは思います。しかし、彼は別に国賓でもなければ、大事な「客」でもなく、日本の行政法体系では国と地方自治体(県)とは対等とされておりますので、かなり考え違いをしているのではと思われても仕方がありません。

 また、あまりの放言に実は、松本復興相は菅首相が嫌いなので自分が自爆することによって首相を追いつめようとして、わざとやっているのではないかという意見(「菅首相と刺し違えるつもりだった? 松本復興相辞任めぐり憶測」等)もありますが、私は否定的です。

 というのは、就任直後の記者会見で、いきなりサングラスをしてみたり、「民主党も自民党も公明党も嫌いだ。」と述べて、その後で謝罪(釈明)するというみっともないことを彼はしているわけで、計算をしてわざとやっているのであれば、後から釈明を行うはずもなく、意図的にやっているとは思えないからです。

 それに、自爆説をとるためには、彼が大臣の席に拘泥していないことが前提となりますが、辞任会見でのあの未練たっぷりな様子を見ていると、とてもそうとは思えません。確かに彼は当初復興相への就任要請を断っておりますが、いざ就任してみて大臣という権力に変節してしまったと考えた方がスジがとおると思います。

 だからこそ、大臣である自分を大事な「客」として取り扱わなかったことに対し怒りを覚えたのでしょうし、知事ごときという感じの恫喝という対応になってしまったのだと思います。

 また今回のことについてマスコミの対応もかなり問題があったのではないかと考えます。詳細に検討したわけではありませが、今回の様子を最初東北放送(TBC)が放送し、それがYou Tubeに転載され、ネット上で話題となり、TBSが全国放送し、火がついたというのは今回の大まかな流れのようです。

 宮城県知事と松本復興相との会談の様子を見るとあれだけ周りにマスコミ関係者がいながら、火がつくまで誰もそれについて報道しようとしなかったわけですから、まさか彼の「最後の言葉はオフレコです、いいですか、みなさん。書いたらその社は終わりですからね。」という発言を真に受けたわけでもないでしょうが、普段どういう問題意識を持って仕事をしているのか聞いてみたくなります。

 良く言われることですが、日本のマスコミは叩ける相手には集中豪雨的に叩きますが、強いものには平気でしっぽをふります(東電などがその最たる例かもしれません)。やはり相手が大臣ということもあり、当初は様子見をしていたところ、実際に映像を見た視聴者の反応を見て、これはいけるとなったのでしょうが、あまりにも見識がなさ過ぎるように思います。

 一度叩ける相手となってしまうと全ての社が同じように叩くのが日本のマスコミです。それを逃れるためには、嵐がおさまるのを待つ(どこかに雲隠れする)しかなく、その意味でも松本復興相の辞任という選択は間違っていなかったと思います。

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