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自分が何を素晴らしいと思えるのか見つめる時期も大事だという話

 死とはなんだろうか、と言うことを漠然と考える時があります。
最近、とあるきっかけによって死を身近に感じるようになりました。それまで他者の死や概念としての死については多く触れる機会があったのですが、「自らが死ぬ」ということについては想像が足りていなかった。なので「あ、私もそのうち死ぬんだ」と知識上ではなく感覚で理解した時に、それまで少し遠いと思っていた死を、初めて自分の人生のラインの中に認めたのです。

 死を感じるようになってまずどうしたかというと、自身が死ぬ瞬間についてに思いを馳せることでした。死ぬとはどういうことか? その瞬間、自己の意識はどうなるのだろうか? 自らの存在とは? 思春期の頃に一度は考えるようなことを改めて、キューブラー・ロス女史がその著書『死ぬ瞬間』で提唱する段階に合わせて考えて体感したのです。

 キューブラー・ロス女史の言う『死に向かう人の段階』とは、5段階に分かれています。第1段階『否認』、第2段階『怒り』、第3段階『取引』、第4段階『抑鬱』、第5段階『受容』。まずは、否認。自分が死ぬわけがない、という感覚。次に、怒り。何故死ななければならないのか。次に、取引。どのようにすれば長く生きられるのだろうか、その為にどういう手段を取ればいいのかという考え。次に抑鬱。人間が必ず死ぬということに対する絶望。私はこの絶望の時期が長く、約2年間ハマり倒していました。長すぎる。

 この死について考えている間に何を思っていたかというと、それは「なぜ自分は死を恐れるのか」ということ。長い抑鬱の時期に、それが解れば恐怖心は減るだろう、と考えたのです。で、この思惑は見事に外れたw 幾ら考えても解らないんですね。何故解らないかというと、死んだことがないから。死んだことがないから怖い、という考え方もできますが。もうひとつ解ったのが「現状から変化することが恐ろしいと感じる」と言うこと。

 つまるところ、現状が楽しいんですね。現状とは何かというと、今生きて世界の変化を楽しんでいるというこの状態。死んでしまって消滅してしまって、恐らくは何も感じられなくなることを考えると、どんな変化でもそれを受け取って楽しむことができるということの素晴らしさを感じるのです。
 もちろん、生きていれば楽しいことばかりではありませんよね。子供であれば虐められることもあるし、社会人であればストレスで胃に穴が空いて病院に駆け込んだり過労でブッ倒れたりすることもある。家庭を持てば家庭を持つ大変さもあるでしょう。恋愛をして恋破れることもあれば、大事な人との別れだってある。その当事者であるときは、逃げたい気持ちから無である死に憧れることもあるでしょう。年を重ねれば体は衰えて死に近づき、未来に希望を失っていくことだってあるかも知れない。

 ですが、それでも私は、そんな経験でも無いより有ったほうが良いし、その瞬間、実に生きていて素晴らしいと思うのです。死が常に傍らにあって恐怖を感じるからこその今ある生、引いては自分の周りの世界の変化に素晴らしさを感じるのです。

 私のモットーは「今日を楽しく生きる そして明日を楽しく生きられるように生きる」です。そうやって生きている間は、結果としてつらいことがあってもやっぱりベストな瞬間ですし、その時いる場所がベストな場所なのだと感じています。つらいことがあってもね。

 私にとってのベストプレイスは「いつでも、どこでも」です。

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