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民主党代表選に思ったこと (4)野田佳彦当選

 海江田が1位を制するも過半数は得られず決選投票へ。そこで前原、鹿野、野田が連合を組んで海江田を破るという点では予測通りとなったが、第1回投票で2位となり決選投票で勝利したのは前原でも鹿野でもなく野田だった。

 あれ? 野田は前原の立候補により不利と伝えられてなかったっけ?

 渡部恒三も「当選圏から外れているような感じ」と評していたし。

 結果、そんなこともなく堂々の2位。現内閣、党執行部の主流派が支持を固めたのだろうか。前原は世論調査での支持率は圧倒的だったが、その人となりをよく知る党内ではさほど支持されていないということか。

 ともあれ、もともとの大本命だし、喜ばしい結果となった。
 さて、持論の大連立はどうなるだろうか。

 民主党を何が何でも「左翼」で「反日」で「売国」であると主張する一部の論者が、自衛官を父にもち、「A級戦犯と呼ばれた人たちは戦争犯罪人ではない」と述べ、外国人参政権にも反対する野田をどう評するのかも見ものである。

 ところで、2、3位連合で党首選に勝利というと、昭和期の政治に少し詳しい人なら、鳩山一郎の後継を決めた1956年12月の自民党総裁選を思い起こすのではないだろうか。

 岸信介が1位となったが過半数を得られず、2位の石橋湛山と3位の石井光次郎が決選投票で連合を組んで、僅差で石橋が岸を破り総裁に、そして首相に就任した。

 しかし、党内融和のため岸を副総理格で入閣させよとの声が高まり、石橋は外相に岸を起用した。副総理になるはずだった石井はそのあおりをくって入閣できなかった。

 そして、翌月石橋は脳梗塞で倒れ、言語障害を発症し、首相としての執務が不可能になった。岸が直ちに首相臨時代理に就任。翌月石橋内閣が総辞職。岸は石井を無任所相として加えた(のち副総理)ほかは全閣僚を引き継いで岸内閣を発足させた。

 このエピソードから教訓を引き出すとすれば、健康は大事だということはもちろんだが、党内融和が重要とはいえ、対抗勢力に乗っ取られるほどの処遇はすべきではないということだろう。

 野田は当選後「ノーサイドにしよう」「民主党一人一人が汗をかく体制を早急につくる」と述べたというが、さてどのような人事を見せてくれるのだろうか。

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