- 2016年10月03日 19:32
安倍総理、自民党憲法改正草案の実現こそ、自民党議員の「公約」ですか?
5/5○稲田防衛大臣 当然、南スーダンの現地情勢は注視をいたしまして、日々報告は受けているところです。本年七月、ジュバにおいて、キール大統領派と当時マシャール第一副大統領派との間で衝突が発生をして治安が悪化したけれども、今は、停止を表明して以降、比較的落ちついているというふうに承知をいたしております。また、現地からの報告によれば、ジュバ市内は比較的落ちついていて、引き続き情勢を注視したいと思っております。隊員の安全確保に細心の注意を払いつつ、今後も活動を実施したいと思っております。
○ 辻元 今の答弁では心もとないです。この避難民が退避している施設、ここをしっかり、どういう現状でどういう、自衛隊の隊員の方も調査はされていると思うんですが、大臣、今度視察の予定があると聞いております。いつからの予定を考えていらっしゃいますか。予定で結構です。これは、南スーダンに行かないと新任務を付与するかは決められないと思いますが、いつから行きますか。予定で結構ですよ。
○稲田防衛大臣 国会中でもあり、状況が許せばできるだけ早く行く予定をいたしております。
○ 辻元 きのう紙をいただきましたら、国会の方に許可をというのはそれはそうですが、十月七日から三日間行かれるという紙を防衛省からいただきましたが、今これで準備は進めているということでよろしいですか。いかがですか。
○稲田防衛大臣 今、状況が許せばできるだけ早くということで調整をしているところでございます。
○ 辻元 私、十月八日にジュバに着かれた場合の日程表みたいなものを今持っております。これは……(発言する者あり)いや、きのうこれは防衛省から届きましたよ。それで、大臣、どうもお聞きすると、空港の近くと、そこにいる自衛隊の宿営地のあたりは、おっしゃるように安定しているようなんです。先ほど私が申し上げたUNハウスという国連の司令部がある地域、そして避難民の現状、例えば国連の調査団は、アメリカの国連大使が団長になって、先日、数日間滞在をして、これは本当にPKOを続けられるかどうか調査をされています。ですから、少なくとも国連のUNハウスがあるその近所、ここは絶対行かなきゃいけない、場合によっては一泊ぐらいして行かなきゃいけないんじゃないかと思っております。いかがですか、私の意見も聞いていただけますか。いかがですか。
○稲田防衛大臣 今、日程調整中でございますので、今委員からのお話もいただいたところでありますので、そういったことも考慮しながら日程を詰めてまいりたいと思います。
○ 辻元 次に、自衛隊の安全対策です。先ほど申し上げたようなところに新任務となると、戦闘に巻き込まれるリスクはやはり高くなる。これは認めざるを得ません。そこで、PKOの南スーダンの部隊、医官、医師ですね、何名行っていますか。
○辰己政府参考人 医官は三名ですが、そのほかに衛生関係の隊員を含めると十名ぐらいおります。
○ 辻元 三百五十人で医官が三名なんですよ。そして、先ほど申し上げた状況の南スーダンに行くわけです。そして、これは、国連レベルでいえば一の医療活動だと思うんですが、日本の医官は手術などができますか。
○塚原政府参考人 お答えします。PKOの場合の国連の医療体制につきましては、ステップ一からステップ三というそれぞれの……( 辻元「説明はいい。手術ができるか」と呼ぶ)はい。そういうものになっておりますけれども、ステップ一の施設につきましては、あくまでも初期治療をするということでありまして、手術についての能力を求められているというところではございませんで、ステップ二の方に、カンボジアの施設がございますので、そちらの方に移送いたしまして手術をするということになっております。
○ 辻元 こういう南スーダンに送っている自衛隊の部隊に、医官三名でステップ一、手術することはできない部隊が行っているわけですよ。これでいいんでしょうか。そして、今、こういうことが政府で議論されております。例えば、六ミリ弱のライフルの弾が貫通したらどれぐらいの傷になるか。アメリカなんかは研究が進んでいますけれども、十八センチなんですよ。そして、二分以内に止血しないと死亡する率がぐっと高くなる。こんな中で、TCCCという、死亡を防げる、それは野戦です。医務官が三人いて、そこに連れていかなきゃいけないようでは、これは話にならない。ですから、部隊で緊急の、例えば喉を切開してその場で対処できるとか、そういう、言ってみれば野戦態勢の医療技術をしっかり自衛官が持つ。これは、検討会が開かれているんです。検討会の中身は結構ですので、この教育プログラムはいつから開始されるのか、そして、そういう技術を持った隊員が誕生するのはいつなのか、その部分だけお答えください。
○塚原政府参考人 第一線救護能力の向上につきましては、平成二十五年度に策定をされました中期防を踏まえて検討しているものでございまして、今般、専門家によります検討会の報告書をいただいたところです。この内容を踏まえまして、平成二十年度の前半には第一線救護に関する教育を開始すべく……(辻元「平成……」と呼ぶ)平成二十九年の前半には開始するべく、カリキュラムの検討でありますとか、教育体制の整備に努めてまいりたいと考えております。
○ 辻元 平成二十九年というのは、来年この教育プログラムをつくりますと言っているわけですよ。そうすると、先ほど私が申し上げた南スーダンの状況の中に、それも、一番危ないのは他国軍への駆けつけ警護と言われる、他国軍が危ないから助けてと言われたときに行く、そして医官は三名、手術できない、そして野戦で緊急対応できる、そういう自衛官の養成は来年からでございますと。この状況で、総理、南スーダンに、私、新任務の付与というのは到底無理だというように、現実を見て、よくファクトを見なさいと総理はおっしゃいますが、そのファクトから見て非常に難しいと思うんですが、総理、いかがですか。
○安倍内閣総理大臣 適切に判断していきたいと思います。
○ 辻元 私は、もしも私が自衛隊員の家族だったらどういう質問がしたいかなと思って今回は考えてきました。本当に治安は大丈夫かな、本当にお父さんまたは兄弟が行っていいのかな。お母さんがいるかもしれない。そして、もしものときはちゃんと対応してもらえるんだろうか。両方危ないと思います。こういうことも未整備なまま強行採決をしました。だから、自衛隊をPKOに送っている、十一月から新任務を付与するというのは、総理、適切に対応しますという御答弁だけでいいんですか。
どうですか、総理。自衛隊員の命がかかっているんじゃないですか。いかがでしょうか。
○安倍内閣総理大臣 自衛隊は、さまざまな任務において困難な任務が課せられているわけでありまして、それは命がけになることも多々あるわけであります。それは災害出動においてもそうであります。現地で十分に対応できないときに最後自衛隊が出ていくわけでありますから、これは大変困難な任務になることが多いわけでありますから、それぞれの任務において、まさに自衛隊の諸君は危険な業務にも当たっているわけでありまして、そうした業務を指示する際についても我々も判断をしているわけでございます。そして、今回の任務付与については、さまざまな状況を慎重に検討する中において適切に判断をしていくのは当然のことではないか、このように考えております。それと、受け入れ国の同意について先ほど元委員の方からお話がございましたが、受け入れ国の同意はいまだ全く揺るぎがないということでございます。
○ 辻元 正規軍の、政府の兵士は部隊の軍服を着ておりますが、反政府軍と言われる副大統領派はほとんど平服なんですよという話も聞いております。私は、総理の認識は甘いと思います。アメリカの、戦場の心理学の専門家がこういう話をしています。殺される恐怖より、むしろ殺すことへの抵抗感です、殺せば、その重い体験を引きずって生きていかなければならない、でも、殺さなければ、そいつが戦友を殺し、部隊を滅ぼすかもしれない、殺しても殺されなくても大変なことになる。私は、これだけ南スーダンの問題も今限られた時間の中で指摘をいたしました。自衛隊の医療体制の不備、指摘をいたしました。これで新任務を付与して、私は自衛隊にけがをしてほしくないと思います。まして、犠牲者が出るという事態は絶対に起こしてはならないと思っているんです。こういった気持ちは国民の全ての皆さんが抱いていると思います。総理も同じだと思うんですね。しかし、このような状態で新任務を付与して送るというのは、相当の覚悟がないと送れないですよ。総理は、政治は結果責任だとおっしゃっています。最後に、総理にお聞きします。自衛隊員に万一のことがあったら総理は辞任をする、その覚悟はお持ちですか。それぐらいの覚悟でないと、この医療体制で、南スーダンに新任務を付与して危険度が上がります、送れないと思います。万一のことがあったら辞任するぐらいの覚悟が必要だと思いますが、いかがですか。
○安倍内閣総理大臣 当然、自衛隊に任務を付与する以上、私に責任があるわけであります。しかし同時に、自衛隊の諸君というのは、まさに、我が国を守るため、そしてまた任務を遂行する上において、身をもってその任務を遂行していくということを宣誓しているわけでございます。その上において、私も任務を付与していくわけでございます。いわば、こちらも覚悟を当然持って指示をするわけでございますが、しかし同時に、自衛隊にしかできない任務を彼らは遂行しているわけであって、現在であっても、この南スーダンにおけるPKO活動、どこのPKO活動にしろ、これは危険が伴うわけであります。当然、危険が伴わないのであれば、これはそもそも自衛隊が果たす任務ではないわけでありまして、海賊対処活動もそうでありますし、南スーダンのPKOについてもそうであります。南スーダンにつきましては、中央アフリカやコンゴ民主共和国といった六カ国と国境を接しており、南スーダンが一刻も早く安定した国家としてひとり立ちしていくことが地域の安定、ひいてはアフリカ全体の平和と安定につながると考えられるわけでありまして、これまでも我が国は、自衛隊派遣のみならず人道支援や民生支援など大きな貢献を行い、南スーダンや国連を初め国際社会から高い評価を受けているわけであります。しかし、これは、自衛隊が行く以上、完全に安全な、例えば東京で仕事をしているのとは違うわけでございまして、そういうさまざまな危険が発生するというリスクの中で仕事をしているのは事実でありまして、そういうところに部隊を出す以上、常にそういう危険を覚悟して我々も指示をしているわけであります。
○ 辻元 私は、自分の進退をかけて、自衛隊員を送るんだったらその覚悟を持っていただきたいと申し上げたんです。長々と事情説明してくださいと言っておりません。これは本当に心配しているんですよ。国会の周りを多くの国民が取り囲んで、強行採決したのは誰ですか。そこまでやったんだから、自分の進退をかけてくれと言っているわけですよ。自衛隊の皆さんに今この場所から敬意を払おうと拍手するよりも、総理の仕事は、医療体制を整えたり、最後は責任を持つということを自衛隊員に向かって堂々と、自分の身を賭すということだと思います。それを申し上げて、ちょっと残念な答弁でした、ちょっと悲しかったです、終わります。



