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奈良のロゴマーク高すぎ訴訟の、「それ、論点違うだろ」につきまして。

本日はメルマガとnoteの日。

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さて、本日は・・・・

540万円は高すぎ? 「30万円が適切」奈良の住民訴訟に批判も

という先日の報道に永江さん突っ込んでくださいという要望がございまして、遅ればせながら参戦したいと思う次第です。で、報道というのは
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奈良県で2017年に開催される「国民文化祭」のロゴマークをめぐって、540万円の制作費が不当に高すぎるとして県内の市民団体「見張り番・生駒」メンバーらが9月16日、奈良県に対して住民訴訟を奈良地裁で起こした。「30万円程度が適切」だとして、差額の510万円を損害額と主張。奈良県に対し、同祭実行委会長の荒井正吾知事に請求することなどを訴えている。

 〜 中略 〜

住民側は、540万円という制作費が「不当に高すぎる」根拠として、他のイベントの例を挙げている。例えば、2013年に山梨県で行われた国民文化祭では公募で最優秀作品賞の賞金が5万円だった。また、2020年の東京オリンピック・パラリンピックのエンブレムも最終的には公募で選出されたが、この賞金は100万円だった。「国民文化祭」の実行委員会は事務局が県に置かれ、会長を荒井正吾・奈良県知事が務めている。市民団体の代表幹事を務める阪口保県議は、ハフポスト日本版の取材に対して「過去のロゴマークでも、荒井知事は自分の知り合いに仕事を発注しているという疑惑があった。県は『くまモン』の発注額を引き合いに適切だと言っているが、今回のロゴは単なる絵ですもんね。全然性格が違う。そもそもロゴは本来なら県民から公募して、県の中で盛り上がるためのもの。何も東京の知名度のあるデザイナーに発注する必要はない」と話している。

代表幹事の坂口議員のサイトを見ると、「無所属・市民派の立場を堅持し、政党への加入は致しません」とありました。元中学校の先生だそうです。で、奈良県の税金の無駄遣いに命賭けてる感じで、それはそれでよろしいのです。が、元教師ですので広告業界というものをご存じないわけで、今回は切々と語りたいと思うわけです。

で、その前にまず、こっちを読んで欲しい。

デザイナーが馬鹿げたタダ働きにNOと言うべきことが分かる動画

日本ではあまり定着していない言葉ですが、「スペックワーク (SPEC WORK)」というものが海外の広告デザイン業界で問題視されています。スペックワークを平たく言えば、「気に入ったらお金を払うよ (気に入らなければ払わない)」という類のクライアントからの要求です。カナダの広告代理店 Zulu Alpha Kilo は、そんな業界のスペックワークについてNOを掲げ、5年前から提案依頼書の8割を断るという英断を行いました。当初は社員・クライアント含め、非常に混乱したそうですが、その結果、この5年間一度もスペックワークを行わず成長を遂げてきたのです。

これ、日本でもデザイナーに限らず、アーチストや職人さんにも普通にあるようで、Facebookでシェアしたらめちゃくちゃに反応ありました。わたしはとっくにこの方式を導入していまして、

「とりあえずお会いしたい」はすべて有料にしたら、仕事の効率がものすごくあがった話

仕事の打診だろうが、ブレストに参加して欲しいとかみんな有料です。こちらの時間を束縛されるのですからその対価は払ってもらいます。社長も会長も古くからのお友達ですが、DMMさんから「ブレスト参加してもらえませんか」って依頼された時も無料なら行きませんって返事したほど徹底しています。プレゼンしてくれと言われたら、きちんとプレゼン費用を払うなら考えるって回答します。時間は有償なのです。

どこの世界で「料理食べて美味かったら金払う」とか「サイト構築してもらって効果が出たら金払う」(これは先週のメルマガのネタ)ということが通用すると思ってるのか。常識外れにもほどがあるのですが、職人さんの世界ではまだ「注文してたのがあがってきたけど気に入らないので払わない」とか「そんな高い金額払えるかとブッチされた」というのがあるみたいです。

で、今回の費用ですが、論点はまず2点あります。そこを整理しないといけない。

こちらから依頼したのか、それとも売り込みされたのか

「公募」というものと「依頼」というものでは根本的に違います。公募は「やりたい人は応募してね」っていうことで、主に新人とかちょっと暇な人が応募してきます。しかし「依頼」は名指しで注文するわけですね。つまり公募は入札みたいなもので応募するかどうかはその人次第。依頼は「あなたにお願いします」と最初から相手の時間を拘束します。ここがまず最初に違う。

次に「公募」の場合、賞金は確かに安いかもしれないが、事務局の人のコストがもっと一杯かかるでしょう。専門家にお金を払って招集して審議して、何回も会合を開いて、さらにそのロゴがパクリではないのかとかをめっちゃ調べる。東京オリンピックのロゴの謝礼は100万かもしれないが、裏では軽く数千万以上のお金を使ってるはずだ。また、事務局は公募の手配をしてPR会社使ったりして広く募集をかける。謝礼だけで済んでるわけじゃないですよ。賞金を遥かに見える金額が裏で使われます。

ロゴマークのプレゼンって半端じゃないんですよ

実は自分の会社でもちゃんとした企業のロゴマークとかCIの依頼を受けることがありますが、チンケな会社ですので500万はいかないですが、100万は超えます。これが常識。

というのは、「公募」の場合なら、1パターンを送れば済みますが、ロゴやマークの「依頼」を受けた場合、プレゼンをしなくてはいけないので何パターンも(場合によっては何十も)用意し、それぞれのデザイン意図がわかるようなプレゼンシートを作成してプレゼンに臨みます。ここで修正依頼があればなんどか修正していき、最後に縦書き用、横書き用、WEB用などのバージョンを整理して使い方の規定書まで作ったりして納品するわけです。類似のものがすでにないかもチェックします。

高くなって当たり前やろ!!!

この作業を30万でやれというならそりゃ間違いなくブラック発注です。

でも500万使うなら・・・・

ですが、わたしだったらどうするかということですが・・・

賞金200万にして公募だ!!

事務局費用とPR予算に300万残して、「東京オリンピックの予算の倍だ。奈良は本気だ」として公募にかけます。PR会社を通じて記者会見とPR告知も行う。これによって同じ500万使うのでも世間の認知度と浸透率が大きく変わります。これなら奈良に注目が集まるし、「奈良が本気だ」をアピールできます。

あとで「高すぎる」って住民訴訟起こされたら、紹介されたテレビやマスコミ、Web媒体を全部出してお金に換算すればよい。露出が数千万円分あれば対抗できるでしょ。

そんなわけで、義憤に駆られた素人さんの気持ちもわかりますが、お金は有効に使いましょうということで本日は締めたいと思います。

本日のKindleセール。2592円が899円でビジネス書大好きッコにはたまらないのが来てますよ!!

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