- 2016年09月27日 23:55
あらためて「都知事ファースト」過ぎた実態が明らかになった、東京都の知事海外視察の課題
1/2こんばんは、おときた駿@ブロガー都議会議員(北区選出)です。
明日からの本会議に先立ちまして、今日は総務委員会が開催されました。議案の説明に加えて本日の目玉は、あの「舛添問題」集中審議の際に要求していた資料についての質疑時間が設けられていたこと。
6月13日の「舛添問題」集中審議の際、私たち総務委員会所属の議員たちは委員会の権利として
「これまでの公用車利用のスケジュールすべて」
「舛添知事が政治資金で購入した美術品の目録」
「ホテル三日月の明細」
等など合計で100点以上の資料を請求しており、公式に返ってきたのが本日。それに対する質疑を行うのが、今日の委員会だったというわけですね。
マスコミの注目度は高く、地上波のほぼすべてのカメラと新聞各社が取材に入っており、早速記事にもなっていました。
舛添氏、資料提出拒む…政治資金使い道(毎日新聞)
http://mainichi.jp/articles/20160928/k00/00m/040/083000c
総務委は舛添氏の辞職直前の6月に資料143件(重複や取り下げも含む)を出すよう請求したが、政治資金の使い道に関する資料に関しては舛添氏が協力を拒み、提出は33件にとどまった。
(中略)
一方、舛添氏の政治資金の使い道や購入した美術品に関する資料は一切提出されなかった。舛添氏側が「市民団体に刑事告発されており、捜査に支障を来す恐れがある」と提供を断ったという。(後略)
(上記記事より引用、強調筆者)
しかしながらこの通り、舛添前知事個人が関わるものについてはことごとく資料提出が拒否され、残念ながら本日の委員会では「海外視察」「公用車の利用ルール」など、都の事務的な手続きに関することが主なテーマとなりました。
こうした状況から始まった各会派の質疑では、最大会派の自民党が
「この問題を受けて今後どのように再発防止や改善に努めるか、建設的な提案をしていきたい(要約)」
というスタンスを取ったのに対し、前知事を支えてきたもう一方の公明党は
「資料要求がことごとく拒否されたことについては、とうてい納得できない」
「都はどのように舛添前知事に資料提出を要請したのか。要請文章などの記録は残っているのか」
(いずれも発言要旨)
など、厳しい姿勢で「この問題は未解決である」という姿勢を滲ませ、対応が分かれたことが個人的には印象的でした。
私としても勿論、この問題は「未提出」で済ませられる話であるはずがなく、舛添前知事にかかる疑惑については今後も議会として究明していく機会の担保を求めたところです。
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さて、私が本日の質疑で中心的に取り上げたのは、やはり個人的にも当初からずっと追及していた海外視察経費について。
この資料要求で「黒塗り部分を取ったもの」が開示され、その予算立てがあまりにもずさんだったことは、以前にもブログでお伝えした通りです。
東京都と舛添要一氏がひた隠しにした「黒塗り資料」がついに一部公開!海外出張予算、その驚愕の内容とは…
http://otokitashun.com/blog/daily/12500/
当然、この点について質問をさせていただいたわけですが、いくつか象徴的な答弁が返ってきました。
ずさんな見積もり(契約予定価格)の積算根拠と、高止まりをしていた理由については、
「契約不調といった事態を避け、確実な手配をするために設定した」
…不足の事態に備えて、予算を多めに確保・設定しておきたかったという意図が透けて見えるところです。
また、ガイドの人数が多く、ときには4人も同時に稼働していた状態については、
「(随行員が多数のため)複数車両が並行して運行する中、各車両への同乗や事務局作業部屋での連絡調整など、複数の業務が同時に派生したため」
ゾロゾロと随行員を連れて行きまくって仕事を増やした結果、連絡調整のためのガイドが増えてコストが増大するという…。
そしてガイドに関連しては、知事が深夜まで会食をしている日に時間外稼働があり、こちらの理由は
「車両トラブルなどの緊急時対応等も想定し、会食中は車両内で待機していたため」
…いや、マジっすか。会食には通訳も同席していて、さらに車の中にガイドまで待機させていたんですね。。
一時が万事こんな有様で、費用が高止まりしたのはとにかく「念のため」「円滑な運営をするため」という徹底した保身と、都知事ファーストな意識が最優先した結果と言えるのではないでしょうか。
しかしながら、そのために投資される原資はすべて、言うまでもなく都民の税金です。
基本的にはすべての答弁で「批判は真摯に受け止める」「適正な価格になるよう、今後は厳しく精査していく」といった内容でしたので、これを機にぜひとも都庁全体で仕事に対する意識を変革してもらいたいと強く思います。
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なお、前回のブログで公開した資料以外にも、ロンドン・パリ出張の費用面で黒塗りが取れたものに関しては、以下にすべてアップロードしておきます。ごちゃっとしていて整理されていませんが(計3ファイル)、ご自由に閲覧・お使いくださいませ。
海外視察(ロンドン・パリ)経費・黒塗りなし(Dropbox)
目新しい情報としては、通訳単価が判明したこと。日仏で1日15万円、日英で1日18万円でした。日仏通訳は、2名稼働していた日もあったようですね。
なお、通訳費用が旅行会社への支払いに入っておらず別立てになっているのは、大使館などのコネクションを使って直接手配したことによるそうです。
また、舛添前知事が現地で行なった講演会の費用も判明。約260万円。うーん、相場がわからないので、費用対効果はなんとも測りかねるところですが…。
こうした点についての検証も、情報公開によって行われていくことが期待されます。もちろん私自身も本件については引き続き調査研究を続け、決算や予算編成の折に触れてさらなる合理化の提言をしていきたいと思います。
また本日の質疑では、都有地の韓国人学校貸与の件が白紙にしっかりと戻っていること、またその件は韓国大使館に都庁職員が直接説明に訪れ伝わっていることなども確認できました。
以下に私の質問要点を掲載しておきますので、お時間のある方はお目通しいただけますと幸いです。
本日の委員会も長丁場でしたが、いよいよ明日は本会議初日!引き続き、しっかりと自分の職責を果たしていきたいと思います。
それでは、また明日。
- 音喜多 駿(参議院議員 / 東京都選挙区)
- 参・維新/政治をアップデートする。日本初の「ブロガー議員」



