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「ら抜き」言葉が初の多数派に

これまで伝わってきた、正しく美しい日本語が、最近は乱れてきていることに、NHKで26年間、ことばを大事に仕事をしてきたことからも、大学の卒論が万葉集であることからも、私は、なげかわしく思っています。

先日、「見れる」「出らる」などの「ら抜き」言葉を普段使う人の割合が、「見られる」「出られる」を使う人を、わずかですが上回ったということが、文化庁の2015年度国語に関する世論調査でわかった、と報じられました。

その一方で、「食べられる」「来られる」「考えられる」は、「ら抜き」を使う人の方が少なかった、とのこと。
「日本語を大切にしている」と78.5%の人が答えていて、新聞などの活字で「ら抜き」ことばは使われていず、話し言葉や書き言葉で、短い言葉に特に使い分けが進んでいるのでは、と分析されています。

また、慣用句の意味を間違っている人が多いのは、「確信犯」「上を下への大騒ぎ」などがあがっています。
文化庁国語課の担当者は、「ら抜き」言葉について、尊敬や受け身の意味も含む「られる」から「ら」を抜くことで、「可能」という意味だとわかりやすくなり、合理的な変化であるとも考えられる、としていますが、私は、そうは思いません。
きちんとした日本語を多くの人が使えるように、学校教育や社会教育でも、力を入れてほしいと思います。

万葉時代には、日本人は、色についても、自然の色を多彩な表現で使い分けていました。茜色、檜皮色、萌黄色、山吹色、橙色、藍色、群青色等々。
こうした日本人独特の繊細なとばも大切にしたいと思っています。

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