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TPPを「のび太とジャイアン」の関係で説明してみる

TPPに関しては、日本の貿易産業の発展のためには入るべきという賛成論と、日本の農業を守るために入るべからずという反対論の二極化で議論が進んでいる。このまま行くと、中身の議論のないままに時間切れでアメリカに押し切られる形でTPPに参加表明をする、といういつものパターンに陥りそうないやな予感がする。

TPPであれ何であれ、多国間協議に参加するのであればイニシアティブが取れるポジションを取らなければ意味がない。二国間のFTAであれば「ここは譲るけどこれは絶対に譲れない」などの交渉がまだ可能だが、TPPという多国間協議の場に単なる「one of them」として参加した場合、「多数決で決まったから」と無理難題を押しつけられても文句は言えない。

日本の外交の一番の問題は、「おひとよし」であること。あれだけの金を出しながらも国連で常任理事国になれないのは、「常任理事国の座をくれるまでは金は出さない」などの欧米的な交渉術を使わないから。「こうやって毎年上納金を納めていれば、いつかは将軍様も理解してくれるに違いない」と黙って金だけ出しているから足元を見られるのだ。

ということでTPPもしくはFTAのような仕組みで他の国との貿易を盛んにすることには賛成だが、イニシアティブも取れないような形でTPPに参加するのは最悪。参加するとしたらどんな立場で参加するのか、いざ参加したらちゃんと交渉できるのか、を見極めることが大切。

国際社会で日本が本気でイニシアティブを取りたいならば、鳩山首相が提案したEACを日中韓の三国で立ち上げた上で、米国にも参加を呼びかけるというのが正しい選択だったのだろうが、ジャイアン(米国)抜きで野球チーム(EAC)を作ることにのび太(日本)が躊躇しているうちに、ジャイアンがTPP という草野球チームにいつの間にかリーダー格として参加してしまい、日本にも参加を呼びかけて来たので断れなくなってしまっている、というのが今の現状、というのが私の理解である。

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