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「地球にやさしく」なんて人間のおごりに過ぎない

メルマガ「週刊 Life is Beutiful」を始めて以来、ときどき運営元のまぐまぐから「筆者への質問」が送られて来る。それぞれのメルマガ筆者の人となりを広く理解してもらおうという試みだと解釈して、できるだけ協力するようにしている。

今回送られてきた質問の一つに、「『豊かさ』と聞いて、思い浮かぶものは?」という質問があった。おちゃらけて「胸!」とか「原子力エネルギーの平和利用のもたらす電力」と答えても良かったのだが、素直に「自然、太陽、家族、笑顔、ゆっくりと流れる時間、おいしい食べ物。」と書いておいた。

この時に頭に浮かんだのは、去年の秋に訪れた瀬戸内海の小さな島「鵜島」の風景と人々。過疎化で廃村寸前の村と聞いていたので、どんなに廃れたとこだろうと覚悟して行ったのだが、豊かな自然に恵まれた本当に美しい島で、「過疎・廃村」というネガティブなイメージの言葉とのギャップに言葉を失ってしまった。

過疎化の行き着く先が「美しい豊かな自然」だったとしたら、それは自然が人間を排除したことに相当するのでは、と不思議な気持ちになった。

日本は今や、「都会にあふれる若年フリーター、過疎化する地方、少子化」という典型的な先進国症候群を患っているが、それもこれも、「一流大学で勉強して、霞ヶ関の官僚や、一部上場企業のサラリーマンになるのが一番の幸せ」という高度成長期に押し付けられた「画一的な価値観」の落とし子に過ぎない。一歩下がって考えてみれば、そもそも国土が狭い日本で、わざわざ狭いところに集まって窮屈な暮らしをするなんて、非効率この上ない。

そろそろ日本も(というか人類全体が)方向転換をして、「自然と共存する、持続可能な」生き方を見いださなければならない時期に来ているのだとつくづく思う。

「地球にやさしく」なんて人間のおごりに過ぎない。地球や自然は人間なんかよりはるかに強い。自然と調和できないものは、時間をかけて地球上から排除するのが自然の強さだ。人類が放射能で地表をどんなに汚しても、10万年もたてば放射能も消えてしまうし、それよりずっと前に放射能まみれになった人間たちは自滅してしまう。そんなことにならないように、私たち自身の、そして私たちの子孫のために、自然と調和した、持続可能な生き方を見つける必要がある。自然に逆らえば、排除されるのは人間の方だ。

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