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地方議会に優秀な人材を呼び込むには

ちょっと話題に乗り遅れた感ありますが、春から少しずつ火の手が上がり始めていた富山市議会が9月に入って大炎上しています。

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デイリーニュースオンラインのコラムが事の経緯を非常に簡潔にまとめていたので、引用します。

 富山市議会がたいへんなことになっている。政務活動費の不正が発覚し、辞職者が相次いでいる。定数40人のうち8人が辞職することになる(17日現在)。なんでこんなことが「バレた」のか。

 事の発端は、6月に富山市議会が月額報酬の10万円増を決めたことから。つまり、議員の給料を月60万から70万にアップすることを決めたのだ。これを知った市民からはブーイング。

 そして事件が起きた。この件を取材した北日本新聞社の女性記者が、「富山市議会のドン」と呼ばれた中川勇氏に押し倒されて取材メモを奪い取られる事件が発生したのだ。北日本新聞社は情報公開請求をし、お金の流れを丹年に調べたら次々と不正が発覚した。

あの号泣議員が貢献?政務活動費の不正で富山市議会が大混乱 - デイリーニュースオンライン

議員報酬引き上げで北日本新聞と中川元市議がトラブって、根掘り葉掘りされたところ、パンドラの箱()が開いてしまった・・・ということのようです。

このブログを書いてる9/19の深夜時点で9人目の辞職者が出そうな感じなんですが、こんなに一気に辞めてしまうなんてまさしく前代未聞。次の選挙は手を挙げたら無投票当選になるという観測もまことしやかに噂されており、維新の会もこれを機会に北陸進出を狙っているようです。

「市議会議員」というスモールビジネス

市議会議員というのは、究極的には「自分の顔を売る個人事業」でしかないので、報酬60万円/月で期末手当込みで900万円、政務活動費最大180万円を考慮しても、年間売上1000万円ぐらいのスモールビジネスと捉えることができます。

議員報酬は議員その人の生活費であると同時に、様々な議員活動の原資ですから、「年収1000万円ももらってすごい」というのは一面的な捉え方で、ここから事務所費や交通費、調査費、諸々のお付き合いのための様々な交際費などのキャッシュアウトがある。積極的に議員活動をしているとあっという間に赤字になり、別の仕事からの収入で家族を養ってるという話もよく聞かれます。

こういう商売に手をあげるというのは、いくら無投票で当選できるような状態になったとしても、普通に考えるとリスクでしかないだろうなと思います。

しかも、選挙に負ければ地位も収入も失う上、長くやったところで基本的に売り上げは増えない。そのあと県議、国会議員、首長になるとかの出口戦略も見えない中で議会に飛び込んでいる人たちはすごいリスクを取ってると感心してしまいます。

まあ、逆に考えると、たかだか数万円の政務活動費を勿体ながって不正した結果、自分の人生を台無しにしちゃったわけですから、基本的なリスク管理というか、常識的なそろばん勘定ができていない方も多かったんだろうなとも思いますが。。。

「優秀な人材」を地方議会に呼び込むには

事の発端だった議員報酬の引き上げ(月額60万円⇒70万円)には、その理屈として「人材不足」「優秀な人材の確保」という話がありました。

ですが、こういう事業特性を考えると、議員報酬が年額900万円が1050万円になったところで「優秀な人材」が議員になりたがるわけはないだろうなという気がしてきます。

過去の選挙の結果を見ると、富山市議会では当選のための得票ボーダーがだいたい3,000票。人口数万人前後の中学校区の票を固めるだけで受かっちゃう計算です。

こういう選挙構造のもとでは議員は地域代表とならざるを得ないので、万雑まわりやら葬式まわりしないと当選できない仕組みになってしまう。当然ながらそこには「政策競争」なんてないし、知的な優秀さよりは、ドサまわりでどれだけ酒を飲んだかが勝負を分けてしまう。当然ながら、そんなところに「優秀な人材」が入ってくることは期待できない。

本当に「優秀な人材」を議員にしたかったら、①今40ある議席数を一気に10ぐらいまで絞って当選ボーダーを引き上げることで地域代表的な色付けを希釈した上で、②1人年間2000万円ぐらい支給してリスクに見合ったリターンを議員報酬として提供する、というぐらいまで振り切った改革が必要ではないでしょうか。

手始めに、市議会は辞職者分の議席数を定数から減らして任期半年の補選を止めるところからスタートしていただきたいなぁと思っているところです。

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