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大真面目に書いておく。幹事長に野田佳彦氏を選ぶ感覚は、民進党としては秀逸

私には関係がない民進党の人事について、特定の人を取り上げてことさらにアゲたりサゲたりはしないのが私の基本方針なのだが、うーん、これはいいんじゃないかな、と思うことがあったので一言書いておく。

今日の午後3時からの民進党の両院議員総会に諮られるということだが、マスコミの報道では、蓮舫さんは民主党政権時代に総理の座に就いたことのある野田佳彦氏を新幹事長に指名するそうだ。

野田氏は一見朴訥なようで、実は大変な弁舌家で、数多ある国会議員の中で最高の演説が出来る稀有の政治家の一人である。
いや、俺の方がもっといい演説が出来る、と思っておられる方もおられるだろうが、野田氏が代表質問を原稿を見ないでほぼ完璧に出来てしまう人だということは、私が衆議院議員時代に実際に見て知っている。

演説のツボを心得ているから、どんな演説でも聴衆を飽きさせないところがある。
へー、大したもんだ、と内心舌を巻いたことも何度かある。

まあ、最高の演説家の一人に数えていいのだが、総理としてどうだったかと言うと、実はまったく点数が付けられない人である。

ディスることもなければ、アゲることもない。
マイナス点を付けるほど悪くもないが、プラス点を差し上げるほどの特別に素晴らしいことをするわけでもない。
しかし、まあ、悪い人ではない、ということだけは確かな人である。

私は、2009年の衆議院総選挙で落選してからも毎日ブログを書き、その時々の政権運営についても率直に私の感想や意見などを書いてきたのだが、野田氏が政権を担当している当時の私のブログに野田氏は殆ど登場しない。

私のブログ記事をまとめた書籍で早川忠孝『先読み』ライブラリーシリーズというのがある。
その第1巻は「ねじれの始まり2007年参院選」、第2巻は「福田内閣、支持率低迷の裏側で」、第3巻「麻生内閣と経済危機の時代」、第4巻「政権交代とは何だったのか」、第5巻「『迷走・鳩山政権』は何を残したか」、第6巻「菅内閣、不毛の時代」、別巻1「小沢一郎氏に議員辞職を問う」、別巻2「さらが菅内閣、災厄の時代」となっているのだが、野田内閣については書籍化するほどの記事がなかったのである。

野田内閣については、実に民主党らしくない内閣だった、という印象しかない。

当時の民主党的には民主党を政権の座から引き摺り降ろした最大の責任者、いわゆる戦犯扱いされても仕方がない政治家の筆頭だったろうが、しかし私から見ると如何にも保守の政治家らしいいい政治家だということになる。
旧民主党が新しい政党・民進党に生まれ変わろうというまさにこの時に、あの野田さんが民進党の幹事長として表舞台に登場するのもいいじゃないか。

蓮舫さんに万一のことがあった時に、野田さんが民進党の幹事長を引き受けていれば、何とか民進党は生き延びることが出来る。
結構、結構、というところだ。

蓮舫さんは火達磨になることはないだろうが、順風満帆だ、などとは絶対に言えない。
次の衆議院の解散・総選挙で民進党が思わしい結果を出せなければ、その段階で人心一新のために代表選挙をやり直そうという声が上がるかも知れない。
その時のためにも、野田氏が幹事長になることはいいことである。

まずは、エールを送っておく。
エールに聞こえるかどうかは分からないが、私としては真面目にエールを送っているつもりである。

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