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政治家の資質と「変化こそ、唯一の永遠」


教育団体で国政報告

政治家の資質が問われる事案が露呈しています。平成21年自民党が政権から下野した総選挙の原因は「自滅」です。国民から信頼を失うのはあっとういう間です。当然のことなのですが、改めて国民代表としての基礎基本、変わってはいけない不易の部分として、使命感と緊張感を持って、政治活動に当たりたいと思います。

地方自治も問題を抱えています。首長と議会の二元代表制が機能せず、地方議員の資質の低下、地方官僚が暴走する事態となっています。地方分権が進み、権限が中央から地方に移譲されればされるほど、地方政府の統治能力が問われます。私は、地方分権が進み過ぎているのではないかとの懸念を持っています。個人、組織の問題とともに、制度的な問題がないのか、注視していきたいと思っています。

●安倍総理の自衛隊高級幹部への訓示 「変化こそ、唯一の永遠」

中共が尖閣諸島沖に公船を常駐し続け、北朝鮮は拉致問題を無視し、核とミサイルの実験を繰り返して、いよいよ暴発の可能性も取り沙汰される事態となってきました。9月12日(月)に安倍総理は、自衛隊高級幹部を前に訓示しました。以下、訓示の要旨です。

http://www.kantei.go.jp/jp/97_abe/statement/2016/0912kunji.html

【現状認識】

・この1年で、我が国を取り巻く安全保障環境は目まぐるしく変化。その「現実」をしっかりと直視し、万全の対応を。

・北朝鮮が、わずか9か月の間に、二度にわたって核実験を強行。断じて容認できません。国際社会の非難の声を無視し、弾道ミサイル発射も繰り返しています。先月、今月と、たて続けに、我が国のEEZにミサイルが撃ち込まれました。前例のない事態。

・さらには、軍艦による領海侵入、相次ぐ国籍不明機による領空接近。これが「現実」。

【基本方針】

・極めて厳しい状況に、我が国は直面。その「強い危機感」を、私は、諸君と共有。同時に、私たちは、「固い決意」も共有。我が国の領土、領海、領空は、守り抜く。国民の命と平和な暮らしは、断固として、守り抜いていく決意。

・この政府にとって最も重い責任を全うするため、自衛隊員の諸君は、私の誇り。

・日本を取り戻す。4年前、こう訴えて、政権を奪還しました。「現実」を直視した、安全保障政策の立て直しが必要である。その強い信念が、政権交代への大きな原動力。

【対処政策】

・一次政権の時、防衛庁から省への移行を実現したのも、同じ信念。

・我が国初となる国家安全保障戦略を策定。

・国家安全保障会議は、その戦略を、一糸乱れず実行に移していく司令塔。

・こうした体制の下に、防衛装備移転三原則の策定。

・限定的な集団的自衛権の行使容認を含む平和安全法制が成立。

・新たな日米ガイドラインも策定。

・昨年は、さらに、統合幕僚監部に部隊運用に関する業務を一元化。

・仕組みは出来ました。制度は整った。後は、これらを、血の通ったものとする。必要なことは、新しい防衛省・自衛隊による「実行」です。「積極的平和主義」の旗を高く掲げ、世界の平和と安定、繁栄に、これまで以上に貢献していく。今こそ、「実行の時」。

【今後の課題】

・「国民を守る」という崇高な責務を担う我々には、「想定外」は許されません。現場における部隊運用の在り方、運用構想、運用を支える様々な制度。あらゆるレベルで、これまで行ってきたことが、これからの時代にも妥当性があるのかどうか、合理的であるのかどうか、聖域なく点検を進めていかなければなりません。

・将来に向けた防衛力の整備も極めて重要。純国産の先進技術実証機、X-2の初飛行は、技術優位の確保に対する我が国の強い意思を全世界に示しました。現在の中期防衛力整備計画の先を見据えて、検討を加速してほしいと思います。

・政治の判断が必要となる事項についても、臆することなく、積極的にオプションを提示してもらいたい。今や、諸君の日々の活動の一つひとつが、日本の国益につながっています。国民を守るため、私は、自衛隊と政治とのシームレスな関係を構築していきたい。

・急速に少子高齢化が進む中で、また、多様な視点が求められる時代にあって、防衛の現場においても、女性の力が、絶対的に必要。

【結論】

・「適者生存」。生存競争において、勝ち残ることができるのは、最も力がある者ではありません。その環境に最も適応した者。環境の変化に柔軟かつ迅速に対応できた者。

・我が国は、戦後、七十年以上にわたって、平和を守り続けてきました。その中で、自衛隊の存在が大きな役割を果たした。 しかし、昨日までの平和は、明日からの平和を保証するものではありません。「変化こそ、唯一の永遠である」(岡倉天心)。世の中は、私たちが望むと望まざるとにかかわらず、絶えず「変化」を続けています。ですから、どうか、昨日までの「常識」を、常に、疑ってください。そして、時代に応じて「変化」することを恐れないでください。

・私と日本国民は、常に、諸君をはじめ全国二十五万人の自衛隊と共にあります。その自信と誇りを胸に、日本と世界の平和と安定のため、益々精励されることを切に望み、私の訓示といたします。

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