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マネックス・セゾン・バンガード投資顧問は始まる前に終わってしまったのだろうか

昨年12月に「マネックス・セゾン・バンガード投資顧問」登場 - ラップ口座に切り込むとして取り上げたマネックス・セゾン・バンガード投資顧問ですが,どうしたのでしょうか。

元々,事業開始は、金融庁への投資運用業等の登録完了を前提に、2016 年春を計画とありましたが,2016年9月12日時点でも公式サイトの提供サービスを見ると,以下のように準備中のままです。
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楽天証券に完全にお株を奪われた

マネックス・セゾン・バンガード投資顧問の売りは,ラップサービスを少額・低コストというところでした。
マネックス・セゾン・バンガード投資顧問について,マネックスグループトップの松本大氏はインタビューで以下のように答えています。
マネックス・セゾン・バンガード投資顧問という会社で、ラップ口座サービスを提供します。現在、大手証券が提供しているラップ口座は、300万~500万円が最低金額で、手数料も合計で約2・5%取られることがほとんど。一方、我々は、最低金額が1万円、手数料は合計しても1%にする予定です。
バンガードの品質で、最低1万円、手数料は1%。僕は「ウルトラ革命的」だと思っています。

革命的と宣言しましたが,先に出てしまった楽ラップにお株を奪われています。楽ラップは最低金額こそ10万円ですが,ラップサービスの最低金額としては1万円も10万円も大きな違いはないでしょう。その中で楽ラップのコストは最大で0.990%となっており,マネックス・セゾン・バンガード投資顧問のコストインパクトが霞んでしまいました。

マネックス・セゾン・バンガード投資顧問の次の1手は?

マネックス・セゾン・バンガード投資顧問立ち上げアナウンス後,サービスインする前に代表取締役が交代したり本社が移転したりと内部的な動きは見えますが,サービスはどうなるのでしょう。

すでに当初の1%の手数料の方針で,MSV内外ETF資産配分ファンドシリーズとして8本のファンドを立ち上げています。
今のところ,設定当初の自己資本である1千万円を運用しているだけのようで顧客の資金は入っていなさそうです。そうすると,月報を見ると少し切なくなってきます(MSV内外ETF資産配分ファンド(Aコース)の月報)。
誰に向けて書いているのか……


従来の計画通り1万円/1%でサービスを開始するのか,それともインパクトを出すために新しい戦略を練りなおしてくるのか。前者だと資金を集めるのも難しそうですし,後者となると3社の調整が難しそうです(出資額は小さいとは言え,アットコストのバンガードも簡単には手数料の引き下げに首を縦に振らないイメージ)。
他の選択肢としては,このままひっそりと店を畳むというのもありますが,どうなるものでしょう。

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