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くすぶり続けるギリシャ危機

ギリシャで再び、緊縮財政に反対する国民のデモが起きていると言います。

ギリシャの財政再建計画が予定通りに進まないために、内外から更なる緊縮策を求める声が沸き起きているからでしょうか? 幾らなんでも、これ以上国民に犠牲を求められても、もう限界だと言っているようにも聞こえるのです。

それにしても、先進国の集まりと言うべきヨーロッパ勢が、どうしてこうも無様な格好を世界に晒すのでしょうか? 何かが間違っているのです。

本当は、ギリシャ危機などと呼ぶのが間違っているということです。本当は、欧州の金融危機であるのです。しかし、それを認めたくはない。そして、ギリシャには、もっともっと緊縮策に取り組んでもらいたい、と。

しかし、緊縮策といっても限度というものがあるのです。もうここらで、欧州の銀行も態度を決めたら如何でしょう?

損失は損失としてはっきりと認める、と。或いは、既存の債務を株式化するなどして、ギリシャ側の資金繰りを支援するような抜本的対策をとったら如何でしょう? その際、担保となるようなものが必要であるというのであれば、ギリシャ側から、はっきりとした確約をとればいいでしょう。

いずれにしても、もはやギリシャ国民に緊縮策を押し付けるだけでは、問題が解決することはないと認識すべきではないのでしょうか? 何故ならば、緊縮財政に熱心になればなるほど、一時的には景気を冷やし、税収はむしろ減少するのが当然だからです。ながーい目でみれば、もちろん緊縮策が必要であるのはそのとおりなのですが、2〜3年は、むしろ税収が落ち込み、計画通りに財政赤字を減らすことなど期待できないと認識すべきではないのでしょうか?

もちろん、ギリシャがユーロ圏を離脱し、そして、自国通貨を復活させれば、通貨価値の低下という武器を梃に景気回復を狙うことも期待できる訳ですが‥ギリシャも含め、欧州の関係者は皆、ギリシャがユーロを離脱するのに反対している訳なのです。

ギリシャが、さらなる緊縮財政に着手しないと、追加支援を行わないという態度では、問題は解決しないでしょう。

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