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- 2016年09月05日 06:24
【ウーバーの先見性】
ワシントンでカーシェアリングのUberを頻繁に使いました。これほど便利なものはありません!アプリで配車を申請してから2分から4分程度で来てくれ、利用者に評価されることから、車はきれいだし、対応も丁寧。クレジットカード決済なのでお金のやりとりも発生しません。
ホワイトハウスや国務省、財務省も移動の手段に Uberを使っているそうです。さらに、競争が働くことから、タクシーの運転手も親切になっていました。
The Economistの最新号にUberwolrd(ウーバーワールド)として、ちょうどUberがもたらした波紋と将来性を特集しています。アプリを使った配車サービスはほんの入り口で、交通全体を押さえようとしています。
ざっくりこんな内容です(全文の翻訳ではありません)。
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「ウーバーしよう(Let’s Uber )」といった具合に動詞になる企業はそう多くない。 2009年創設のUberはそのひとつだ。アプリを使って世界 425の都市で車を簡単に呼べる。Uber の野心はさらに先にある。
自動運転の車を採用することで、車の所有をしなくてもすむくらいに割安なカーシェアリングを普及させたいのだ。タクシー業界ではなく、世界で年間10兆ドル(約1000兆円)にのぼるパーソナル・トランスポート業界への参入を目指している。
こうした企業はほかにもある。Apple, Google, Teslaなどのテック企業が自動運転の車の開発に力を入れている。これに対して、FordやVolvoなど既存の自動車メーカーも後を追う。
20世紀に車が生活を一変させたように、交通手段も都市のあり方も変え、交通事故死や公害の減少が見込まれ、大きな転換が予想されている。
カーシェアリングで独占的な立場にあるUberは圧倒的に有利な位置にある。現在、世界で運転される車の走行距離のうちカーシェアリングは4%に過ぎないが、モーガンスタンレーは、2030年までに25%に達すると予想する。
スマホのアプリで車を呼べるというのは割安なタクシーを予約できるだけでない。同じ方向に向かう人たちを同乗させるUberPool は、公共交通手段の役割も担う。
長期に見れば交通を大きく変えるのは自動運転の車だ。すでにGoogleがカリフォルニア州で実験している。スタートアップの nuTonomyは、シンガポールで最近、自動運転のサービスを開始した。Tesla の車はすでに運転をアシストする技術満載だ。さらに、 Uberも数週間以内にピッツバーグで自動運転のカーシェアリングを始める(運転席に人間はいるが)。
自動運転の車によるカーシェアリングが普及すれば、もっと安くなり利用もしやすくなることで、高齢者や若年層が好きな時に好きな所に行きやすくなる。その結果、多くの人が車の所有そのものをやめるだろう。
OECD がポルトガルのリスボンで調査したところ自動運転の車のカーシェアリングが広がれば、車は80%から 90 %減らせるという。その結果、駐車場となっている地域が公園や住宅街に転用できる。
どの企業が市場を独占し、どの程度収益をあげられるかはまだ分からない。Uberも今のままでは勝てない。人間が運転するカーシェアリングは、自動運転のカーシェアリングには勝てない。しかし、それこそが Uberのイノベーションを促している。
知名度と顧客基盤をもとにUber は今、自動運転の世界で、リーダーとなることを目指している。さらに、食事の出前や自動運転のトラックを使った長距離運送など、新たな分野に進出している。自動車メーカーは、 Uberが蓄積したサービス提供者としての経験や、消費者の行動パターンの知識が乏しい。
とは言え、パイオニアがいつも勝つとは限らない。スマホで負けたNokiaや BlackBerry、デジタルカメラで負けたKodak 、SNSで負けた MySpaceなど枚挙に暇がない。
勝負を決めるのは、規制当局との関係だろう。テック企業はとかく、まずはやってみて後から許可を申請する。Uber もこの手である。しかし、自動運転の車について言えば、あいまいな規制と完璧でないテクノロジーは致命的な結末に結びつく可能性もある。
現時点でパーソナル・トランスポートを制するのはUberだろう。 AppleやGoogleと異なり、狙いは交通一本だ。既存の自動車メーカーと違い、守る必要のある産業を持っていない。
Uberが勝とうと負けようと、我々は今Uberworld に向かう途上にいるのだ (whether Uber itself wins or loses, we are all on the road to Uberworld)。
ホワイトハウスや国務省、財務省も移動の手段に Uberを使っているそうです。さらに、競争が働くことから、タクシーの運転手も親切になっていました。
The Economistの最新号にUberwolrd(ウーバーワールド)として、ちょうどUberがもたらした波紋と将来性を特集しています。アプリを使った配車サービスはほんの入り口で、交通全体を押さえようとしています。
ざっくりこんな内容です(全文の翻訳ではありません)。
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「ウーバーしよう(Let’s Uber )」といった具合に動詞になる企業はそう多くない。 2009年創設のUberはそのひとつだ。アプリを使って世界 425の都市で車を簡単に呼べる。Uber の野心はさらに先にある。
自動運転の車を採用することで、車の所有をしなくてもすむくらいに割安なカーシェアリングを普及させたいのだ。タクシー業界ではなく、世界で年間10兆ドル(約1000兆円)にのぼるパーソナル・トランスポート業界への参入を目指している。
こうした企業はほかにもある。Apple, Google, Teslaなどのテック企業が自動運転の車の開発に力を入れている。これに対して、FordやVolvoなど既存の自動車メーカーも後を追う。
20世紀に車が生活を一変させたように、交通手段も都市のあり方も変え、交通事故死や公害の減少が見込まれ、大きな転換が予想されている。
カーシェアリングで独占的な立場にあるUberは圧倒的に有利な位置にある。現在、世界で運転される車の走行距離のうちカーシェアリングは4%に過ぎないが、モーガンスタンレーは、2030年までに25%に達すると予想する。
スマホのアプリで車を呼べるというのは割安なタクシーを予約できるだけでない。同じ方向に向かう人たちを同乗させるUberPool は、公共交通手段の役割も担う。
長期に見れば交通を大きく変えるのは自動運転の車だ。すでにGoogleがカリフォルニア州で実験している。スタートアップの nuTonomyは、シンガポールで最近、自動運転のサービスを開始した。Tesla の車はすでに運転をアシストする技術満載だ。さらに、 Uberも数週間以内にピッツバーグで自動運転のカーシェアリングを始める(運転席に人間はいるが)。
自動運転の車によるカーシェアリングが普及すれば、もっと安くなり利用もしやすくなることで、高齢者や若年層が好きな時に好きな所に行きやすくなる。その結果、多くの人が車の所有そのものをやめるだろう。
OECD がポルトガルのリスボンで調査したところ自動運転の車のカーシェアリングが広がれば、車は80%から 90 %減らせるという。その結果、駐車場となっている地域が公園や住宅街に転用できる。
どの企業が市場を独占し、どの程度収益をあげられるかはまだ分からない。Uberも今のままでは勝てない。人間が運転するカーシェアリングは、自動運転のカーシェアリングには勝てない。しかし、それこそが Uberのイノベーションを促している。
知名度と顧客基盤をもとにUber は今、自動運転の世界で、リーダーとなることを目指している。さらに、食事の出前や自動運転のトラックを使った長距離運送など、新たな分野に進出している。自動車メーカーは、 Uberが蓄積したサービス提供者としての経験や、消費者の行動パターンの知識が乏しい。
とは言え、パイオニアがいつも勝つとは限らない。スマホで負けたNokiaや BlackBerry、デジタルカメラで負けたKodak 、SNSで負けた MySpaceなど枚挙に暇がない。
勝負を決めるのは、規制当局との関係だろう。テック企業はとかく、まずはやってみて後から許可を申請する。Uber もこの手である。しかし、自動運転の車について言えば、あいまいな規制と完璧でないテクノロジーは致命的な結末に結びつく可能性もある。
現時点でパーソナル・トランスポートを制するのはUberだろう。 AppleやGoogleと異なり、狙いは交通一本だ。既存の自動車メーカーと違い、守る必要のある産業を持っていない。
Uberが勝とうと負けようと、我々は今Uberworld に向かう途上にいるのだ (whether Uber itself wins or loses, we are all on the road to Uberworld)。



