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- 2011年09月05日 10:08
与野党・各代議士は政策競争で有権者に選択肢を示せ
野田新内閣の閣僚人事には驚かされた面もありますが、「経験」や「人望」を頼みにした長老割拠のような布陣でなかった事は歓迎しています。安住財務大臣や玄葉外務大臣が未経験、未知数ゆえに官僚の意のままではないのか、外国のしたたかな戦略にしてやられるのではないか、という心配もありますが、もともと自民党時代にも素人大臣は普通にいましたし、海外と伍してうまくやってきたとも言えない気がします。
それよりも、大きな目で見れば岡崎久彦氏が書いているように、鳩山氏の反米親中路線とか、菅氏の子供じみた官僚敵視戦術が全く役に立たなかったことを(国民の痛みと共にではありますが)証明してくれたのはひとつの成果でしょう。
野田氏の「泥をかぶって調整していく」「意見を集約して実行に移す」という、良くも悪くも古い自民党時代のトップのような姿勢に安堵を感じるのも、これまで2代に渡ってトップの思いつきで右往左往させられてきたことに対する国民の忌避感の裏返しだと思います。
貿易自由化・地方分権・縦割り行政の打破・天下りの撤廃・労働市場改革等々、これまで抱えてきた我が国の政策課題は何ら解決したわけではなく、むしろ震災後にその必要性・緊急性は増してきた、というのがおおかたの見立てで、私もそのとおりだと思っています。
とはいえ、みんなの党代表渡辺喜美氏のように「改革にヤル気が見えず、増税だけヤル気になってるダメ政権」というようなレッテル張りをいまからするのもやり過ぎだろうと感じています。野党は議会で粛々と政策を訴えればいいのであり、それが軽視されたときにこそ、口を極めて罵ればいいのです。
その意味で、河野太郎氏の自民党に対する提言には最も頷かされます。
野党は何も奇をてらう必要はなく、なすべき政策を掲げて国民に是非を問えばいいのです。与党・内閣の出してくる政策に非があれば国会において質し、是であれば賛同してもいい。大連立とか、法案提出前の与野党協議なんてむしろしないほうがいい。それは政治過程を国民の前から隠すことになってしまうし、与野党ともに自分たちの本筋の主張がどこにあるのか、曖昧にしてしまうだけだからです。
よく言われることに、「与野党ともに政策的な方向性にあまり違いはない」という理屈で連立とか閣外協力を是とする意見が出されますが、それなら最初から総選挙による政権交代にも意味が無いことになります。
そうではなくて、与党の提案であっても正しいと思えば野党は協力すればいいし、違うと思う部分には容赦なく反論すればいい。そのことによって、両者の対立軸が見えて来、最終的に有権者はどちらを支持するかを決めやすくなるのです。
そして、与野党ともに、個々の政治家が自党の提出法案に反対票(あるいは他党の法案に賛成票)を入れるのも(党是に反するような大問題でない限り)ありでしょう。その場合はなぜ党の政策に反対せざるを得なかったのか、自分の選挙区ないし国民にきちんと説明する義務があります。有権者にきちんとした選択肢を提示するためには、個々の政治家も「党の方針だから」という逃げ口上は許されません。
いずれにせよ、不透明な談合は有権者の選択権を奪うことになる、ということを肝に銘じて欲しいと思います。
それよりも、大きな目で見れば岡崎久彦氏が書いているように、鳩山氏の反米親中路線とか、菅氏の子供じみた官僚敵視戦術が全く役に立たなかったことを(国民の痛みと共にではありますが)証明してくれたのはひとつの成果でしょう。
野田氏の「泥をかぶって調整していく」「意見を集約して実行に移す」という、良くも悪くも古い自民党時代のトップのような姿勢に安堵を感じるのも、これまで2代に渡ってトップの思いつきで右往左往させられてきたことに対する国民の忌避感の裏返しだと思います。
貿易自由化・地方分権・縦割り行政の打破・天下りの撤廃・労働市場改革等々、これまで抱えてきた我が国の政策課題は何ら解決したわけではなく、むしろ震災後にその必要性・緊急性は増してきた、というのがおおかたの見立てで、私もそのとおりだと思っています。
とはいえ、みんなの党代表渡辺喜美氏のように「改革にヤル気が見えず、増税だけヤル気になってるダメ政権」というようなレッテル張りをいまからするのもやり過ぎだろうと感じています。野党は議会で粛々と政策を訴えればいいのであり、それが軽視されたときにこそ、口を極めて罵ればいいのです。
その意味で、河野太郎氏の自民党に対する提言には最も頷かされます。
野党は何も奇をてらう必要はなく、なすべき政策を掲げて国民に是非を問えばいいのです。与党・内閣の出してくる政策に非があれば国会において質し、是であれば賛同してもいい。大連立とか、法案提出前の与野党協議なんてむしろしないほうがいい。それは政治過程を国民の前から隠すことになってしまうし、与野党ともに自分たちの本筋の主張がどこにあるのか、曖昧にしてしまうだけだからです。
よく言われることに、「与野党ともに政策的な方向性にあまり違いはない」という理屈で連立とか閣外協力を是とする意見が出されますが、それなら最初から総選挙による政権交代にも意味が無いことになります。
そうではなくて、与党の提案であっても正しいと思えば野党は協力すればいいし、違うと思う部分には容赦なく反論すればいい。そのことによって、両者の対立軸が見えて来、最終的に有権者はどちらを支持するかを決めやすくなるのです。
そして、与野党ともに、個々の政治家が自党の提出法案に反対票(あるいは他党の法案に賛成票)を入れるのも(党是に反するような大問題でない限り)ありでしょう。その場合はなぜ党の政策に反対せざるを得なかったのか、自分の選挙区ないし国民にきちんと説明する義務があります。有権者にきちんとした選択肢を提示するためには、個々の政治家も「党の方針だから」という逃げ口上は許されません。
いずれにせよ、不透明な談合は有権者の選択権を奪うことになる、ということを肝に銘じて欲しいと思います。



