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野田新代表にかける期待

はっきり言って、今回の代表選にはほとんど興味がわきませんでした。メディアの伝え方もさることながら、国会議員の票数だけ、しかもたったの2日間で決めてしまうことに私の不満は集中しています。

選挙の体裁は整っているものの、全国の民主党員や地方議員も含めた世論形成をする機会も時間もなく、やってることは「議員の頭数を集める」だけですから、なんのことはない、古い自民党の談合政治とほとんど変わらないのです。

もともと賛同している議員が少なかったのに、総裁選で一般党員の圧倒的な支持を受けて地滑り的勝利を手に入れた小泉総裁誕生のようなドラマは起こりようがない。案の定、鹿野氏のグループなどは背広を着てるかどうかで決選投票の投票先を指示するというような茶番(数合わせ)を演じていました。

報ステを見ていたら、朝日の記者が私と同じような観点で「新代表は正統性に欠ける」と言ってました。これでは自民党のほうがマシだったと告白するようなものです。少し笑えました。

まあ、政策と実行力で推し量った場合、私の事前評価では(1)馬淵さん(2)野田さんの順番だったので、党内力学で決まったにせよ、野田さんが選ばれたのは順当かと思います。

野田氏は民主党内でも次世代を担う「保守派」であり、自民党との政策協議でもそこそこのパフォーマンスは示すだろうと思われます。それから、増税を主張していることから「財務省に取り込まれている」との批判もかなり強いけれども、安定した政権運営のほうが現状では強く求められているので、これだけをもって「総理の資格なし」とするのは早計ではないでしょうか。

財務省に足場を置く総理大臣といえば、小泉首相も同じような評価だったと思います。何しろ巨大な郵貯・簡保の資金を総務省管轄から財務省管轄に引き剥がそうというのですから、財務省の支援によって総務省の猛反発を抑えこむほかなかったでしょう。それでも、この10年では最も評価の高い政権でした。

財務省の税に対する方向性も二つあって、一つは「増税をお願いするのはしんどいから歳出カットしてよ」という主税局(税を取り立てる側)と、もう一つは「いつでも配分できる玉を持っていたいから増税してよ」という主計局(税を配る側)の思惑があります。巷間逆に捉えられてると思います(私もずっとそう思ってきました)が、実は「こっちは仕事したくない、あちらでやってくれ」という官僚指向なのです。

野田氏が「財務省べったり」だとしても、では歳出削減をトコトンまでやるのか、増税を先にするのかによって、全くスタンスの違うものになると考えます。野田氏は昨日、議員定数削減と公務員の人員削減、給与のカットも明言し、その上で足りない分を増税で賄うとしました。社会保障費に触れなかったのは非常に物足りませんが、増税のハードルはかなり高く上がったと言えます。それにもし、これだけの改革をして増税するのなら私は賛同します。

野田氏が財務省の応援を頼むとしても、総務省・農水省・厚労省などを抑えつけることが出来ればかなりの改革ができるはずです。総務省は電波オークション、農水省は貿易自由化、厚労省は雇用制度改革といった、大きな改革の抵抗勢力です。また、これは党内の反発が恐ろしいけれども、日教組の暗部をあばいて教育改革の方向性を示せば、多くの国民から喝采を浴びるでしょう。

小泉氏が道路族や郵政族を敵に回して戦ったように、民主党の支持基盤である日教組を本当に潰せるのは民主党です。まあ・・・過度な期待は禁物ですけど、どうせ次の選挙で負けると思えば思い切ったこともできるんじゃないかと・・・やけくそ構造改革にも期待しちゃいますww

調整型と言われる野田氏に改革の大鉈がふるえるか、と言われると大いに疑問ではありますが。

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