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『こち亀』連載終了の決断を支持する

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『こち亀』の連載終了が発表された。

40年の長寿連載に幕 コミックス200巻で完結(まんたんウェブ) - Yahoo!ニュース
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160903-00000005-mantan-ent

著者の秋本治さん、スタッフの皆さんに感謝したい。お疲れ様でした、と。

まだ最終回を読んでいないからなんとも言えないのだが、良い決断だと思う。人気投票で強制終了なんてことがあり得る、生き馬の目を抜くような週刊少年ジャンプの競争社会において、これだけ続くのはスゴイことだ。もちろん、作品自体が続けやすいフォーマットだったということもあるのだけど。Twitter上では「200巻で終わるように綿密に調整されていたのではないか」との説も出ているが・・・。40周年、200巻で終わるという決断が素晴らしい。どんな終わり方をするのか。今から楽しみだ。

秋本治さんは『情熱大陸』にも登場したことがあり。両さんのようなキャラでは全然なく。物静かな職人タイプである。建築物を描く際などにはちゃんと取材に出かけ、カメラとビデオで両方、立体像を抑えるなどのこだわりも紹介されていた。沢山のスタッフとの協業も。

『こち亀』にピリオドをうつことによって、次の創作活動も始めるとのことで。結構な年齢なので、実は『こち亀』終了というのは、創作意欲の現れだとも言えるのだろう。漫画化人生も後期に入る中で秋本治さんが何を描きたいのか、何を伝えたいのか。期待したい。

ここからは、ファンとしての自分語りになる。40年も続いているだけに、作風は何度か変わっている。自分が漫画に熱中していた時期とも重なるのだが・・・。私は初期というか、50巻くらいまでの頃が好きだ。これも、だいたい2期くらいに作風がわかれ。最初はスーパーバイオレンスおまわりさん的だったのだが、だんだん人情おまわりさん風になり。漫画を読んで、お腹を抱えて笑った体験は、『こち亀』が人生で初めてだった。

でも、それは既存の警察官像をガラリと変えたものであり。漫画の中ではあるものの、こんな社会人がいていいんだと思ったりしたものだ。よく大学教員っぽくないと言われるのだけど、どこかで私は両さんみたいな人を目指しているのかもしれない。

両さんは、大人の趣味を紹介してくれる漫画でもあった。プラモデル、ラジコンなどで無邪気に遊ぶ様子は、当時は新鮮で。そうか、大人になっても遊びをやめなくていいんだと思った次第だ。大人になる、警察官になるということ自体が自由な人生の終わりではないのだと勇気づけられている。

サブキャラクターの秀逸だ。バイクに乗ると豹変する本田速人、キザな星逃田、五所川原の親分などがお気に入りのキャラだった。ゴルゴ13を真似したキャラ、後流悟十三の登場回も傑作だった。オリンピックのたびに覚醒する日暮熟睡男さんは、東京オリンピックを迎えることがなくなってしまい、そこは残念なのだが。

リンク先を見る両さんと歩く下町―『こち亀』の扉絵で綴る東京情景 (集英社新書) [新書]
秋本 治
集英社
2004-11



2005年から墨田区に住んでいる。葛飾区、荒川区、足立区、台東区が近く、まさに両さんエリアに住んでいる。住み始めた頃から、「両さんっぽい街だなあ」と感じていた。

歩いていると、たまに両さんとすれ違ったかのような気分になる。自分は両さんみたいな型破りな、人生楽しんでいる社会人になれているのかと、問いかけられているかのようだ(幸い、職務質問ではなく)。

その度に、私はこうつぶやく。「両さん、おかげ様で人生楽しんでいるよ。あなたにはまだまだかなわないけどね」と。

連載は終わるけど、私と両さんの関係は続くのだ。

おめでとう。

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