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参院選で自民候補の票を奪った!?――幸福実現党本部に家宅捜索

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東京都港区にある幸福実現党(釈量子党首)の本部。(撮影/編集部)

警視庁(高橋清孝・警視総監)捜査二課は8月2日、東京都港区の幸福実現党本部を家宅捜索した。容疑は、7月の参議院選挙で同党が買収工作をしていた疑い。

捜査二課はこれに先立つ7月26日、東京選挙区から幸福実現党公認で立候補したトクマ(本名・椙杜徳馬、49歳)陣営の関係者ら3人を公職選挙法違反容疑で逮捕していた。逮捕されたのは自称軍事評論家のテレンス・リー(本名は加藤善照、51歳)氏と、会社役員の一木昭克氏(48歳)、今井一郎氏(61歳)の3人。

一木氏は、今井氏を通じて加藤氏に応援演説を依頼した際に10万円を渡し、うち5万円が加藤氏に渡ったとされる。捜査二課が幸福実現党本部の家宅捜索に踏み切ったのは、この買収容疑の全体像の中心にいる一木氏が幸福実現党と深い関係にあると見ているからだ。

今回の家宅捜索で見おとせないのは“官邸の圧力”と見る向きがあることだ。

先の参院選で自民党は大勝したが、野党統一候補と接戦になった1人区ではのきなみ惜敗した。自民党担当記者は「安倍首相は選挙結果にかなり苛立っていた」と明かす。幸福実現党は全選挙区に候補者を擁立し、いずれも落選。同党の票が自民党に入っていれば勝てた選挙区が少なくとも4つはあったというのだ。一水会元顧問の鈴木邦男さんはこう見る。

「自民党から幸福実現党に『1人区での出馬を見送る代わりに、比例区ではある程度幸福実現党に票をまわして議席を取れるようにする』などという“取引き”をしようと思ったかもしれません。けれど公明党に配慮して、そうできなかったのではないでしょうか」

幸福実現党広報本部は小誌の取材に「5万円の容疑程度で党本部に家宅捜索が及んだことについては、捜査当局に対して抗議を行なった」とした。さらに、今後の選挙戦略については「影響を及ぼすことはまったくない」とした。

(本誌取材班、8月19日号)

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