- 2016年09月01日 06:42
【フットボールと国家】
アメリカでフットボール選手が国歌斉唱の際に起立しなかったことが問題になっています。黒人をひどく扱うようなアメリカの国歌・国旗に敬意を払えないというのがColin Kaepernick選手の言い分。黒人の歴史を学び、立ち上がる決意を固めたそうです。
一方、アメリカ軍へのリスペクトも象徴する国旗に敬意を表さないことにアメリカ国内で怒りが広がっています。これに対して、自由に意見を表明することこそがアメリカ素晴らしさだという意見も。
分断されたアメリカを示しています。こちらは、ワシントンのトランプ・インターナショナル・ホテル。9月12日のオープンの際には大規模なデモが予定されています。2つのアメリカの象徴でもあります。
サンフランシスコ・フォーティナイナーズのクォーターバック、コリン・カペルニック選手が8月26日の試合の前の国歌斉唱の際に起立しなかったことが大きな議論を呼んでいる。
試合のあと、有色人種に対する待遇、警察官によるひどい仕打ちなどに対する抗議だと説明した。チームメイトの中には理解を示す者もいる。
しかし、愛国主義がフットボールとあまりに深く関係しているため、カペルニック選手が起立を拒否したことが、国旗、アメリカ軍、国家に対する不敬ではないかという議論を巻き起こしている。
カペルニック選手は、軍嫌いではないと明確にした上で、表現の自由を保障した憲法に基づいて行動しているに過ぎないと言う。
カペルニック選手は裕福で、有色人種が受けていると主張する抑圧を決して受けているわけではない。
さらに、フットボール選手としての実力が落ちているという事実も無視できない。一時は、サンフランシスコ・フォーティナイナーズをスーパーボールの勝利に導こうとした往年のパワーはない。
先発としての役回りを失った。つまり、いつでも代替可能なのである。とりわけ、高い報酬とビッグマウスをもってすれば、だ。
世界は回り続ける。カペルニック選手が近くチームを去るという話が囁かれている。もちろん、政治的な判断ではない。フットボールの実力だ。



