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【米国のマイナス金利嫌い】

けさ、ワシントンのFRB=連邦準備制度理事会を訪れました。リンカーンメモリアルなどのすぐ近くです。

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こちらは、議長が出入りする車寄せへのゲートです。建物の東側(上の写真の右側)に位置します。

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先週のJackson Holeでのイエレン議長の講演のあと、早期の追加利上げの観測が広がり、円安が進んでいます。WSJは、アメリカが日本や欧州で導入されたマイナス金利政策を排除したことに注目しています。

Fed's Dislike of Negative Interest Rates Points to Limits of Stimuls Measures(FRBのマイナス金利嫌いは、景気刺激策を制限する)は、ざっくりこんな感じです(全文の翻訳ではありません)。

FRBの高官は、日本やヨーロッパで試されているアイディアに背を向けている。マイナス金利政策のことだ。

FRB高官は、景気も雇用も改善していることから、マイナス金利政策は不要だと考えている。将来的にも、効果が不確かだとして使わずに済むことを望んでいる。

イエレン議長が先週、ジャクソンホールで講演した際には、不況になった時のFRBの金融政策の選択肢として、触れることすらしなかった。ほかの高官も、様々な場で是が非でも避けたい政策だと明言した。

アトランタ連銀のロックハート総裁は、ジャクソンホールで記者の質問に対して「マイナス金利政策は、遠くから眺める実験に過ぎない」と述べた。

日銀のほか、ユーロ圏、デンマーク、スウエーデン、スイスの中央銀行がマイナス金利政策を導入し、効果はまちまちだ。政策金利は、スイス中央銀行がマイナス0.75%、日銀でマイナス0.1%、ヨーロッパ中央銀行でマイナス0.4%である。

貯蓄を押し下げることから家庭は不満だし、銀行も収益の下押し圧力になるとして懸念している。

マイナス金利政策は、思わぬ副作用ももたらしている。日本では日銀の思惑とは反対に円高が進んだ。スイスでは、銀行が住宅ローン金利を引き下げるどころか、引き上げた。ドイツ、日本、スウエーデン、スイス、それにデンマークでは消費者が個人消費を増やすどころか、むしろ貯蓄を増やしている。

それでも、ジャクソンホールに集まった各国の中央銀行のトップは、マイナス金利政策は機能していると強調した。

日銀の黒田総裁は「長期金利の低下により、企業は貸し出しを増やし、家庭の住宅ローンの需要を喚起し、借り入れの対象者を増やした」と述べて効果を強調した。さらに「20年を超える長期の社債の発行が見られる」とも述べた。

マイナス金利政策の副作用として懸念されているのが、家庭の消費行動だが、FRBについて言えば、アメリカ経済が改善し、徐々に利上げを進めると見られることからマイナス金利政策を検討する必要はないとしている。

イエレン議長は講演の中で、景気が再び落ち込み、景気を刺激するために利下げに踏み切る必要が出た時の政策ロードマップを提示しようと試みた。

FRBは、リーマンショックの後に取った政策を再び取ると述べた。長期金利を押し下げるために、米国債などを買い入れるほか、新たな資産の買い入れを検討するという。また、将来にわたって政策金利を低く抑えるとも語った。マイナス金利政策については、口をつぐんだ

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