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メモ:人間のクズが残した言葉〜書評「消された一家」

ども宇佐美です。

ずっと読みたいと思っていたけれど、怖くて後回しにしていた本を読みました。 その本の名前は「消された一家〜北九州連続監禁殺人事件」です。


 
この本は文字通り「北九州連続監禁殺人事件」を対象にしたドキュメンタリーなのですが、この事件は”日本犯罪史上、最もおぞましい事件”と呼ばれており、闇金ウシジマくんやクリーピーといった数々の漫画や小説の題材ともなったことで有名です。

すでにこの事件を紹介した記事は多数あるので、ここで詳細な内容を語ることは控えますが、wikipediaの該当記事の概要のみを紹介しますと、

「人の弱みにつけこんで監禁をして金を巻き上げ、拷問と虐待によってマインドコントロール下に置き、お互いの不満をぶつけさせることにより相互不信を起こして逆らえなくし、被害者同士で虐待をさせることで相互不信を一層深くさせ、自分の手は汚さずに用済みとなった人間を殺害して死体処理を行わせた(裁判では6人の殺害と1人の傷害致死)」

という具合で、これだけの文面でも底知れない闇が垣間見えます。この本ではこの事件の主犯となった松永太らの所業の詳細が紹介されているのですが、それを読んだ私の感想としては一言で「ここまでの”人間のクズ”がいたのか」ということです。彼が取り調べ中に残した以下の言葉はこの事件の本質を端的に示しています。

「私はこれまでに起こったことは全て、他人のせいにしてきました。私自身は手を下さないのです。なぜなら、決断をすると責任を取らされます。仮に計画がうまくいっても、成功というのは長続きするものではありません。私の人生のポリシーに、『自分が責任を取らされる』というのはないのです。(中略)私は提案と助言だけをして、旨みを食い尽くしてきました。責任を問われる事態になっても私は決断をしていないので責任を取らされないですし、もし取らされそうになったらトンズラすれば良いのです。」

私も人間である以上、他人に対して"人間のクズ"などということはおいそれと言えないのですが、この松永という人物に対しては迷いなくこの言葉を使うことができます。なぜなら彼があえてこの世に生まれてきた意義を見出すならば「”人間のクズ”というものがどのようなものか、この世に生まれて実際に示した」ということ以外一切ないからです。

テーマがテーマだけに私としては広く一般にこの本をおススメすることは決してできないのですが、ただ人間の底知れぬ闇を見たいという方は是非ご一読してみてください。

ではでは今回はこの辺で。

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