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子どもの貧困〜NHK報道の問題点

NHKの子供の貧困を特集した報道番組が問題になっているようです。「子どもたちの6人に1人が貧困状態にある」その代表として登場した高校生が貧困とは程遠い生活をしていたとのことですが、この少女は「嘘をつけばどうなるか」ということについてとても貴重な体験をしたのではないかと思います。

それより問題なのは、子供の貧困を訴えて、自治体や国からの補助金目当てに会議や団体を立ち上げ、被害者ビジネスを行っている団体があるということです。

本当に子供の貧困はあります。行政の立場でいくつも現状を見てきました。その人たちは自分たちでそんな会議に出たり団体に参加したりできません。学校にすら行けません。だから、行政マンや専門家が必死で地域を歩いて探して探してしても見つからないのです。

生活保護の受け方やその生活保護の存在すら知らず、わが子を餓死させたり、わが子とともに餓死したりする事例が残念ながら毎年発生します。生活保護といえば不正受給のことばかりがクローズアップされますが、一番問題なのは、本当に必要な人のところに必要な支援が届かないことです。

そういった意味で、今回のような被害者ビジネス団体が大きな障害になっています。こんな団体があると行政は対応をしないといけません。その分労力が割かれますし、自治体によってはこれらの団体と一緒に行動することで「やったつもりになっている」ところも少なからず存在するでしょう。

今回の問題でNHKの責任は重大です。捏造番組であったのならば、きちんと視聴者にそれを説明すべきです。それをしない限り、テレビでしか情報を得ていない大部分の日本人(「NHKが言っていることは正しい」と思い込んでいる人が未だ多く存在します)はあの報道番組の内容をそのまま信じてしまいます。

残念ながら、「真実の貧困」をテレビ番組にして流すのは至難の業でしょう。私たちが見ることができるのはしょせん上辺だけなのです。

だからこそ、今子育て中の、またこれから子育てする方々にお願いしたい。

「せめて自分の子供だけはしっかり育てる。ちゃんと責任を持ってちゃんとした大人に育てる。」そんな気概を持ってほしい。

貧困の子供たちがかわいそうだと思うのなら、私たちにできることはただただそれだけではないかと思います。

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