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安倍政権を困惑させる天皇陛下の「お気持ち」表明~田原総一朗インタビュー

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共同通信社
現在82歳という年齢の天皇陛下が8月8日、生前退位の意向をにじませる「お気持ち」を表明された。天皇制の在り方にも関わる重要な問題で、国民的な議論が求められる。田原総一朗さんはこの問題をどのように見ているのか、話を聞いた。

■右派の学者や政治家に強い「反対意見」

今回の今上天皇のお言葉を聴いて、僕は71年前の8月15日の「玉音放送」を思い出した。昭和天皇がラジオを通じて、敗戦を受け入れることを国民に告げた放送だ。

それまで、日本の軍の幹部たちは「本土決戦だ」「最後の一兵となるまで戦うべきだ」と言っていて、 国民もそのことを覚悟していた。ところが昭和天皇は国民に対して、「戦争は終わる」「米英に対して降伏するんだ」と訴えられた。

のちに分かったことだが、当時は、軍の幹部たちが宮中を占拠していて、昭和天皇には生命の危険さえあった。その中で、あの玉音放送をされたわけだ。今回の今上天皇の「お気持ち」の表明には、それに劣らないような重さ、必死さを感じた。

個人的なお気持ちの表明とはいえ、天皇が「生前退位したい」という意向を示したことは、言わば「政治的表明」であって、憲法に違反するのではないかという意見もある。

また、保守右派の学者や政治家の間では、「天皇制というのは終身制であって、生前退位は認められない」という空気も強い。もしも体調が悪くて公務が務められないのだとしたら、生前退位ではなく摂政を置くことで対応すべきだ、という意見だ。

だが今上天皇は、保守右派の学者や政治家が強い反対意見を持っていることを百も承知で、「お気持ち」を表明したのだと思う。「お気持ち」の中では、摂政についても触れていて、非常に穏やかな口調で摂政の問題点を指摘している。

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