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主張/日本母親大会/命と憲法守る原点、今につなぎ

 「戦争法は廃止」「憲法を守ろう」と願う女性たちの新たな連帯と共同の広がりのなか、第62回日本母親大会(同実行委員会主催)が20~21日、石川県金沢市と福井県福井市で開かれます。

新たな輝きを放って

 安倍晋三政権の戦争法(安保法制)強行、立憲主義破壊に「だれの子どももころさせない」を合言葉に手をとりあってきた若いママたちの活動、「赤い色」を共通の意思表示に「戦争法反対、憲法9条守ろう」とレッドアクションなどが各地で繰り広げられました。多くの女性団体とともに学者、文化人、弁護士などたくさんの女性たちが思いを行動にと手をつないできました。参院選で安保法制反対勢力の議席を多数にしようと1人区の野党共闘の成功に発揮した役割も大変注目されています。

 野党共闘の勝利へ手をつなぎあった女性たちはいま、「子どもたちの未来は守る。憲法という宝物をそのまま子どもたちに手渡す仕事を続けます」「初めての野党共闘を通じて成長した私たちは改憲阻止のために憲法の大切さを伝えていく」と決意を新たにしています。「自民党改憲草案の危険性も学んで、知らせよう」と学習に、スタンディングにと、一人ひとりの思いで行動を始めています。

 日本母親大会は、1954年のアメリカの水爆実験に、「再び戦争で子どもの命が脅かされてはならない」「思想、信条の別なく集いあおう」と立ち上がった女性たちの手によって、55年にうぶ声をあげ、結んだ手は離さないと、その後も毎年、開催されてきました。

 命と憲法を守るという母親大会の原点は、大会が掲げ続けてきた「生命(いのち)を生みだす母親は 生命を育て 生命を守ることをのぞみます」のスローガンとともに、憲法をないがしろにする政治に立ち向かう一歩を踏み出した、たくさんの女性たちの思いとなり、新たな輝きを放っています。

 「つぶやきを声に行動に」「ひとりぼっちのお母さんをなくそう」と母親たち、女性たちのつぶやきを大切に一歩ずつ歩み続けてきたことも、母親大会ならではの魅力であり、生命力となってきました。母親たちの願いと行動、市民運動、職場や地域の草の根の運動が一堂につどい、一致点での連帯・共同の大きな発展のうえでも重要な機会となるものです。

 今年の日本母親大会は、初めて石川県と福井県で開催されます。憲法、平和、くらしの問題とともに、原発、沖縄問題などの交流、学習が企画されています。政治を動かす主人公として踏み出した女性たちにとって、明日に向けての希望と勇気をつちかう大会となることでしょう。

歴史のバトン若い世代に

 母親大会の歩みと運動が若い世代に引き継がれるときを迎えています。ここ数年、若い世代や初参加者を広げる努力がすすめられています。各地の安保法制に反対するママの会をはじめ、女性たちの自由で新鮮な知恵やエネルギーあふれる運動や選挙がとりくまれてきました。女性運動、母親大会が若い世代に引き継がれていく新しい条件がつくられてきています。

 今年の日本母親大会が、母から娘へ、子育て世代へ、積み重ねられてきた歴史を、さらに前にすすめる大会として成功することを期待します。

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