- 2016年08月14日 12:03
墓を記念碑にする方法
お盆になって、墓参りに行かれる方も多いでしょう。
そして墓守について考えることもあるでしょう。次に入るのは誰か。いつまで続けられるか。誰が継承してくれるのか。
……そして、樹木葬に目が向くこともあるでしょう。
最近は、樹木葬なら簡単、後腐れがない、安い、という声がある。
しかし、樹木葬と言っても千差万別。なかには「樹木がなくて、石の墓標のある樹木葬」墓地まであるから、もはやナンデモアリなのだ。
よく、「死んだ後のことは、どうでもいい。好きにしてくれ。遺骨は海でも山でも捨ててくれ」という声があるのだが、ちょっと勘違い。決めておいてくれないと、l遺族は好きにしたくてもできず、周りが迷惑するから(^0^)。
これは法的な問題だ。日本ではお墓に関する法律(墓、埋葬等に関する法律、墓埋法)がある。細かな定義・字句はさておき、火葬するにも、その後遺骨を埋蔵するにも法的な規定がある。海にも山にも散骨するのも手続きがいるし、無縁墓地にだって入れない。墓はいらない、というのなら、その点を遺言でもしておかないと面倒。
散骨だって、実は骨の形を残していると散布はできないのだ。基本、粉にしなければならない。しかも撒く場所は公的には限られている。川はダメだし、海も相当沖合に出ないとダメだし、山は所有者の了解と周辺のステークホルダーの承認がいる。(さらに言えば、散骨は法的に認められているわけではなく、法の隙間を縫ったものである。)
では、どうすれば墓をつくらないでいられるか。
単に遺骨を自宅に置いておく、という手はある。しかし遺族は、ずっと骨を保管し続けなければいけない。それははっきり言って辛いし、「墓はいらない」という意志に反するのではないか。
一番簡単なのは、遺骨を火葬場から引き取らないことかな、と思う。あるいは完全に灰になるまで焼いてもらえば、量的には極小にできる。
日本の墓の定義は、遺骨や遺体を埋葬するところだから、埋蔵するものがないと墓の法律に縛られなくて済む。
遺族側からすると、遺骨さえなければ、法律の縛りから解放される。
ら樹木や石塔を立てて「これが墓だ」と主張しても、法的には、それは記念樹・記念碑であり、墓ではない扱いになる。だったら、どこに(石塔などを)置いてもよい。自宅の庭であろうと、法的には問題ない。山に墓代わりの樹木を植えても「記念植樹」と同じになって、周囲の人も文句のつけようがない。
ちなみに樹木葬は、一旦は遺骨を埋葬するから墓だが、年月とともに遺骨は土に還る。その時点で墓ではなくなるはずである(今のところ、法的な判断はされていないが……)。ただし、地目は墓地のままだろう。
でも、樹木葬といいつつ土に埋めるのではなくコンクリートの小部屋に遺骨を納めるところもあって、これでは土に還らない。合葬墓の場合は、何万人分の骨を納められます、という記載まであるが、最終的に骨をどうするのか疑問。あふれたらどうするのだろう。
多分、霊園側はそこまで先を考えていないのだろう。こっそり捨てるのかな?



