記事
- 2010年09月17日 19:30
脱小沢という目くらまし
菅改造内閣が発足してようやく長かった政治空白が終わりました。
忘れてはならないのは、経済対策、外交、財政、様々な問題がある中でこの政治空白は非常に大きなマイナスをわが国の今後にもたらしたということ。
2年前、支持率が高いうちに解散しておけば自民党が勝って長期政権を実現できる可能性があったにもかかわらず、リーマンショックのもたらす影響の大きさを見て迅速な景気対策を優先させて解散を諦めた麻生総理(当時)の苦渋の決断とはまったく逆の党利党略だけを考えた民主党の騒動には、そして代表選以降も続いている国益そっちのけの権力闘争にはうんざりという声が街のあちこちで聞かれているという事実がそれを物語っていると思われます。
また、菅内閣が発足してからの国民の失望を招いた数ヶ月の政策、及び菅副総理が重要閣僚として支えてきた鳩山内閣からの一連の政策の流れは何も変わっていないという事実も認識しておく必要があります。「民から官へ」大きな政府路線を象徴する国民新党の郵政担当大臣、北朝鮮問題の担当や官房長官ほか多くの重要ポストに社会党出身者が就いていることなどからもそれは明らかです。
尖閣列島で、東シナ海でわが国の主権への攻勢をかけてきている中国は民主党政権のスタンスから今後も無法な要求を数多くしてくると思われます。また為替の問題にしても、マーケットときちんと対話した上で適切なタイミングで適切な対策を打ち出しておけばここまで円高が進むはずはありませんでした。
公務員の組合の全面支援を受け、そのしがらみを断ち切れない民主党の体質を考えれば、規制緩和や小さな政府路線を断行して民間主導の経済をつくるということは、この一年同様、総論賛成各論反対の中で骨抜きにされ続けることも容易に予想されます。過去民主党は口でいろいろといいながら地方公務員の数も含めた公務員の総数の純減に具体的に踏み込むことは丁寧に避けてきた。そこは自民党の改革勢力との大きな違いであります。
何もしない中で菅内閣の支持率が急上昇している不思議の一方で、地元を回ってみれば、こうした懸念を口にされている方は非常に多い。自民党からはもはやなくなりつつある田中派的な手法の小沢元代表が際立っていますが、いわゆる55年体制のもう片方のプレーヤーであった社会党の出身者が脇を固めている菅総理も旧い体質という意味では何ら変わることはありません。この二人以外の候補が与党から総理候補として出られなかったという事実、他に選択肢がなかったということはやはり今の政治が直面している厳しい現実であります。「脱小沢」という目くらましにより事の本質を見誤ってはならないのではないでしょうか。
たしかに政治に理想は不可欠です。しかし現実を無視した夢想であってはいけないし、20年後のわが国のあり方、世界のあり方をよりよくする理想でなくてはならない。
そしてその理想を実現するためにも、日々の「政府」としての責務をきちんと果たすことは当たり前の大前提です。経済・金融政策についても、安全保障、外交の問題についても、適切なタイミングで適切な政策を打ち出せなければ統治能力事態が疑われ、理想も何もなくなってしまう。
特にわが国が様々な意味で大きな岐路に立たされている今、将来に残るような失敗は許されません。
与党の過ちを正すためには野党が建設的な議論をしていく必要があるのは当然です。少なくとも総選挙で自民党が新しく生まれ変わった形で復権するまでは政権の座に民主党が居続けるわけですから、今の国のおかれた状況を考えれば、知らん顔をしているわけにはいかない。野党からもきちんとした提案をして国会で正々堂々の議論で与党の過ちを是正していく、そんな国会運営を期待したいと思います。
忘れてはならないのは、経済対策、外交、財政、様々な問題がある中でこの政治空白は非常に大きなマイナスをわが国の今後にもたらしたということ。
2年前、支持率が高いうちに解散しておけば自民党が勝って長期政権を実現できる可能性があったにもかかわらず、リーマンショックのもたらす影響の大きさを見て迅速な景気対策を優先させて解散を諦めた麻生総理(当時)の苦渋の決断とはまったく逆の党利党略だけを考えた民主党の騒動には、そして代表選以降も続いている国益そっちのけの権力闘争にはうんざりという声が街のあちこちで聞かれているという事実がそれを物語っていると思われます。
また、菅内閣が発足してからの国民の失望を招いた数ヶ月の政策、及び菅副総理が重要閣僚として支えてきた鳩山内閣からの一連の政策の流れは何も変わっていないという事実も認識しておく必要があります。「民から官へ」大きな政府路線を象徴する国民新党の郵政担当大臣、北朝鮮問題の担当や官房長官ほか多くの重要ポストに社会党出身者が就いていることなどからもそれは明らかです。
尖閣列島で、東シナ海でわが国の主権への攻勢をかけてきている中国は民主党政権のスタンスから今後も無法な要求を数多くしてくると思われます。また為替の問題にしても、マーケットときちんと対話した上で適切なタイミングで適切な対策を打ち出しておけばここまで円高が進むはずはありませんでした。
公務員の組合の全面支援を受け、そのしがらみを断ち切れない民主党の体質を考えれば、規制緩和や小さな政府路線を断行して民間主導の経済をつくるということは、この一年同様、総論賛成各論反対の中で骨抜きにされ続けることも容易に予想されます。過去民主党は口でいろいろといいながら地方公務員の数も含めた公務員の総数の純減に具体的に踏み込むことは丁寧に避けてきた。そこは自民党の改革勢力との大きな違いであります。
何もしない中で菅内閣の支持率が急上昇している不思議の一方で、地元を回ってみれば、こうした懸念を口にされている方は非常に多い。自民党からはもはやなくなりつつある田中派的な手法の小沢元代表が際立っていますが、いわゆる55年体制のもう片方のプレーヤーであった社会党の出身者が脇を固めている菅総理も旧い体質という意味では何ら変わることはありません。この二人以外の候補が与党から総理候補として出られなかったという事実、他に選択肢がなかったということはやはり今の政治が直面している厳しい現実であります。「脱小沢」という目くらましにより事の本質を見誤ってはならないのではないでしょうか。
たしかに政治に理想は不可欠です。しかし現実を無視した夢想であってはいけないし、20年後のわが国のあり方、世界のあり方をよりよくする理想でなくてはならない。
そしてその理想を実現するためにも、日々の「政府」としての責務をきちんと果たすことは当たり前の大前提です。経済・金融政策についても、安全保障、外交の問題についても、適切なタイミングで適切な政策を打ち出せなければ統治能力事態が疑われ、理想も何もなくなってしまう。
特にわが国が様々な意味で大きな岐路に立たされている今、将来に残るような失敗は許されません。
与党の過ちを正すためには野党が建設的な議論をしていく必要があるのは当然です。少なくとも総選挙で自民党が新しく生まれ変わった形で復権するまでは政権の座に民主党が居続けるわけですから、今の国のおかれた状況を考えれば、知らん顔をしているわけにはいかない。野党からもきちんとした提案をして国会で正々堂々の議論で与党の過ちを是正していく、そんな国会運営を期待したいと思います。



