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天皇の生前退位以外に議論すべき問題などあるのか、あるとすれば皇室離脱の自由だ

 天皇の生前退位については、皇室典範の改正によるのか特別立法によるのかという議論はあるようですが、天皇の退位は、早晩、実現しそうです。

 憲法「改正」などが必要だなどと言っていた勢力の目論見は潰えました。
天皇の生前退位を憲法「改正」の口実に使う最悪の政治利用

 それはともかく、今回の生前退位以外にも議論すべきだという意見を目にしました。河野太郎議員(自民党)の意見です。
皇統の危機」(ごまめの歯ぎしり)

 今まで何度となく繰り返されてきた議論です。このままでは皇室が途絶えてしまうというものです。

 なるほど、改めてこのように列挙されると危機意識を持つのも理解できます。
皇位承継者
  皇太子 徳仁親王 56歳
  秋篠宮 文仁親王 50歳
  悠仁親王 9歳
  常陸宮正仁親王 80歳
  三笠宮崇仁親王 100歳
 現実には3名です。だから女帝(女性宮家)などという議論がどこからともなく沸いてきたり、戦後、皇室から切り離された人たちを皇室に復帰させよ、みたいな議論が出てくるわけです。

 しかし、女帝なんてとんでもない話です。

 現在のように天皇という地位にがんじがらめに縛っておくようなところにさらに女性も押し込んでしまうというのは問題です。

 女性を天皇に認めないのは差別だ、なんていう主張もあるようですが、論外です。
「女性宮家」の検討の行き着く先

 むしろこれからの時代は、皇室離脱の自由こそ認めるべきものです。

 このようなしがらみのような天皇制に皇室の方々を縛り付けておくなんて時代錯誤も甚だしいものです。

 極右の人たちは、「万世一系の天皇」を信じ込んでいるようですが、神武天皇が実在したなどと言っているようではどうかしています。

 こんな非科学的なことを子どもたちに押し付けていこうというのでしょうか。天皇制の権威づけのために作られただけの話は、国民支配のためのものであって、私たちはこのような作り話とは、はっきりと決別しなければなりません。
 どうにも極右たちは、『我が闘争』の信奉者と変わらないレベルなのでしょう。
天皇の生前退位は憲法違反? という政府高官の詭弁 改めて退位の自由を求める

 そもそもの出発点が作り話です。天皇家が途絶えたとしても誰も困りません。

 生前退位を皇室典範で決めた場合、例えば、悠仁親王が将来、天皇の地位についたとき、その世継ぎがいない段階で、天皇をやめたいなんて言い出したら、天皇制を信奉する人たちは困ることになります。
(だから今回限りの特別立法によるべきというのが支配層では有力なのでしょう)

 その時点で天皇制は終焉を迎えます。しかし、それで誰がどのように困るのか、私には全く理解できないところです。

 日本の伝統だ、などと声高に叫ぶ人たちもいますが、誰かを犠牲にしなければ維持できない制度には無理があり、早晩、終わりが来るというだけのことです。

 今でも、極右の人たちは、天皇の生前退位に対して反対を声高に叫んでいますが、見苦しいだけでなく、天皇に犠牲だけを押し付けるという人を人とも思わないひどい人たちです。

 今の天皇家の人たちが自由になりたい、皇室から離脱したいと表明されたらどうするのでしょう。

 それとも「政治問題」として表明させない、そのためには天皇を軟禁状態に置きますか。

 天皇や皇室の置かれた状況は、私たちにもその責任が問われているということを忘れてはなりません。

宮内庁ホームページより。私には日の丸を振っている人たちが無責任に思えてくる。
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