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ANAの危機管理 荷物より人優先! 映画『シン・ゴジラ』に通ずる

お盆の帰省ラッシュ時。企業の危機管理対策の実践板となる事象が起きました。(「荷物積んでません」に乗客の反応は―

ベルトコンベアのセンサーの不具合トラブルで起きた今回の荷物積載ミス。あの羽田の全自動荷物受け取りを採用したANA、まさに人をかけなくなった業界においての問題点になります。前回のコンピューターシステムトラブル時もそうですが、機械に頼る以上ある程度仕方のないことです。(【お詫び】3月22日に発生した弊社の国内線システム不具合について)それでもマニュアル通りに判断され、被害を最小限にと対応されたのだと思います。

>「機体のやりくりなど、後続に影響が出る可能性があるため荷物を残したまま出発した」

荷物の積み込みの失敗の40分の遅れをとりもどすことが、数便の欠航になるということが素人の私はなかなか想像しにくいのですが、 ほぼすべて満員の予約状況の中、欠航で人を現地に送れないことより荷物の遅延を選んだことはおそらくマニュアルに書かれていたのでしょう。

また前例のない状況における責任者の判断だとしたらそれはまたすごいもので、おそらくシミュレーション(欠航との差)を行い判断されたのでしょうか。ANA現場の危機管理力の凄さを感じます。

また出発の時に荷物が積んでいないことを乗客にアナウンスがされなかったとのこと。この対応が意図的なものなのか、それとも現場対応の連絡ミスかは後での発表が楽しみですが(おそらく前者)、群衆パニック防止の意味でも企業の危機管理対応としてとても興味深いものです。(先に言ってしまうと遅延がさらに起き、本来の目的が達成されない)

ANAのホームページにはこのような諸費用ご精算の記載があります。(機材故障などが理由の振り替え(諸費用のご精算) )一部クレームをした乗客のみに支払われたという未確認情報もありますが、そんな申告した人だけに与えるということは企業の危機管理上ないでしょう。

この間あの佐々木先生(“リスクを言うならまずここから見直せ  あまりにお粗末自衛隊の医療体制” 民間の厳しい意見に拍手!)の「災害時の病院におけるBCPとBCM」の講義を受けたのですが、今回のような小さな突発的事故に対する対応力(BCP、BCMとBCMSの違い)、想定外を含めて対応できる力が企業に望まれています。

企業という組織を優先することが最終的に個人を守るという原則に基づき何を優先するのか。難しいことですがまた実践を見て勉強になりました。ちなみにこの意味において、映画『シン・ゴジラ』も大好きです!(生命と荷物は比べられませんがw)

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