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ロボットがパーソナライズ記事を作る時代へ

テレビでオリンピック観戦漬けの日々です。昨日、体操の個人総合で内村航平選手に惜敗したウクライナのオレグ・ベルニャエフ選手が、「僕は内村を尊敬している。彼は体操の王様なんだ。マイケル・フェルプスやウサイン・ボルトのようにね」と語ったと伝えられ、その潔さに感動しました。

今日は、その王様の一人、フェルプス選手が200メートル個人メドレーに登場、荻野公介選手らを退けて圧勝し、あっさり今大会4個目、合計22個目の金メダルを掴みました。そこで、五輪のメダルコレクターって他にどういう人がいるのかを検索してるうちに、こういう図表に行き当たりました。

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実際の図表は、10位まであるのですが、そこに内村選手以前に体操個人総合で2連覇した加藤沢男さんが金8、銀3、銅1で、堂々の7位なのを発見しました。

これはワシントンポストの五輪特設ページの一部であるVISUALIZING RIO2016という、あらゆる五輪関連データをビジュアル化して見せるコーナーにあります。興味深い内容だらけですが、中でも、手間がかかったろうな、と思わせるのが、「いかに米国は五輪メダル競争を支配してきたか」とか、「まだメダルを取ったことのない国々(世界地図)」といったものです。

特に前者は、五輪参加国全てのメダル獲得数を歴史的に全部、調べ上げたもので、トップの米国は2403個で、内訳は金976、銀759、銅668とあります。日本は12位で398個(130、126、142)です。一体、どうやって集計したのか? 気が遠くなるような作業だと思いますが、その答えは、ポストが開発したHeliografというロボットツールにあるようです。

実は、このビジュアルページを見たことで、ポストが今回の五輪を機に、メディア業界で徐々に広がっている記事やデータ分析を自動的に生成するロボット採用の動きに加わることを公表していたことを初めて知りました。

ポストの担当幹部によると、4年前のロンドン五輪では、記者たちは毎日12時間、競技を見続け、その結果を手動で出稿していて、とてつもなく手間がかかったそうですが、このロボット採用で、記者はより、質の高い記事執筆に集中できるはず、ということでした。

というのも、このロボットは、競技結果のデータを読み込んで、自動的に短い記事を作り、速報としてTwitterや、五輪用の特設Live Blog、Facebookのメッセンジャーボット、アマゾンエコー用に流すのだそうです。また、すべての競技に目を光らせていなくても、自動的にリアルタイムで国別メダル獲得数だけでなく、どの競技で獲得したかも一目で分かるように表示しますし、決勝の開始15分前に予告を流すことなども自動でやってくれます。

まあ、今回の五輪ではNHKのアプリもよくできていて、リアルタイムのメダル獲得数はじめ、日程や結果が調べやすいし、特設のTwitterでの速報も充実していて重宝していますが、これらのサービスにロボット導入という話は知りません。おそらくは人海戦術でしょう。

ポストの記事によると、Heliografに特徴的なのは単に一つのデータソースを集約したり、そこから記事化したりするだけでなく、異なるデータソースを組み合わせて処理できることにあるそうです。

記事では「犯罪の数と不動産の数」という五輪とは関係なさそうな例を挙げていますが、先のビジュアルサイト内のMedal Countのページでは、「メダル獲得数」に「国民総生産」や「人口」を掛け合わせて、どの国が効率的にメダルを取っているかなどをランキングしたりしています。

Poynterの記事によると、ポストはこのHeliografを、大統領選でも活用する計画だそうですが、衝撃的なのはDigital Trendの記事。先のPostの担当幹部がロボットによる自動生成記事の可能性についてこう答えていることです。

「これがピュリッツァー賞を取った自動生成記事です、と我々が言う日が来るかどうかは知らない。でも、確かなのは、記事の対象についての読者個人の経験、住んでいる場所、年齢、読解力などをベースにして、記事を個々人向けにカスタマイズするのをロボットが助けることになることだ。我々はすでにそれらの幾つかを行っており、それは我々だけがやってることじゃないのだ」

リオ五輪報道でのロボット導入はそれに向けての大きな一歩ということのよう。NYタイムズの特設ページに比べても、ビジュアルページを含めて明らかにポストの方が内容豊富。アマゾンのベゾス氏に買収されて以来の勢いと未来志向を感じます。

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