記事

独メルケル首相が論じるエネルギー対策(部分的に和訳してみました)

1: 独メルケル首相が原子力撤廃を決めた理由

日本のメディアでも、ドイツの選挙は大きく取り上げられました。(私はこの、現場からの記事がかなり面白いと思います。) いや、フクシマは利用されたのではと私も思っています。選挙直前もドイツにいましたけれども、放射能のサインはポスターに張られて、党員が一生懸命人に声をかけていましたけれども、私が「募金箱は置いていないんですか。」と聞いた事に対して、きょとんとした顔されました。(下には、フランクフルトでとった写真)

リンク先を見る ツァイトの記者も鋭く「決定を下る前は州議会の選挙を目の前にしたんですね。」と聞きます。

『そうです。フクシマ後に、私の立場のような人が、自分の政治的立場を熟考して、変えないといけないことになることは、当然、選挙直前はとても不利な時期です。選挙直前だけだから、変えたと非難されましたよね。それは仕方ないこと、恐れてはいけないことです。

いっぽう、選挙直前は政治家は普段より色々な人と交わる時期で、人が今胸に抱いているテーマについて話さないといけませんから、(方針を変える)適時でもあります。実証することができなくても、私は選挙直前ではなくても、同じ判断を下しました。』

本当はどうかはもちろん、誰もわからないんですけれども、判断の事を読んでなんだか感心しました。私は小さい時に、ごく普通に脱原発のデモに連れらていました。(脱原発だけではないんですけれども、反戦争とかいろいろあったでしょう。私の幼稚園のドアにも「脱原発」のステッカーがはってありました。それぐらいそのテーマが社会のあっちこっちに論じられています、昔から。メルケル首相が指摘する通り、原子力に反対する人が一緒になって党を作り上げたことまであります(当然、緑の党です)
首相が党首であるキリスト教民衆同盟・キリスト教社会同盟は緑の党と違っています。このテーマで「深い裂け目が広がっています」(ツァイト記者)。さらに、昨年の秋には、が原子力使用廃止政策を減速させて、今回は加速させまたぐらいに転換が・・・
『我が党も原子力撤廃方針で行くとは言っていました。野党与党と関係なく、原子力撤廃について意見が一致していることはよく見落とされています。ドイツ社会民主党と緑の党より、我が党が撤廃する方針は確かに遅く決めました。ですから、『原子力発電所の稼働期間延長』を。それは我々ドイツ人多くのヨーロッパの諸国と異なる。新しい原発は作りません。原子力は撤廃します。再生可能エネルギーの新時代へ。

昨年の秋のエネルギー政策にははっきりとした目標がありました。ドイツは首尾一貫に再生可能エネルギーの道を歩むという目標。

原子力は必要な限りだけ役割を果たしています。ということで、筋の通ったコンセプトを仕上げました。

今からその決定を見ると、昨年の秋には、再生可能エネルギー時代への絶対に実現可能な道が開かれました。それは(前政権の)ドイツ社会民主党と緑の党の連盟より多く実行しました。
昨年の秋は2050年まで電力の8割が再生可能エネルギーで成り立つと目標に決めた。ここは幻想にふけてはいけません、それは非常に熱望のある目標です。今日の決然とした態度に比べれば、とてもゆっくりとした、いや、遠慮していたかと思う道といえるでしょう。

(…)原子力討論はドイツでかなり前から、ドイツの文化でも言えるぐらい、という一面ほど持っていました。政党も階級がそのテーマについて宥和できなく対立していました。そのよろしくない状態になっていたのは両側のせいですが。

原子力反対運動家は「(原子力に)残存リスクがあって反対」と主張しながら、原子力撤退に集中していました。そのかわりになる、より効率的なエネルギー供給というテーマについては、怠っていました。海外から、電力、それは原子力発電所が提供する電力を輸入しないといけないテーマも(原子力反対運動家は)あまり触れなかったんです。

私たち(保守派の党)は本当に、再生エネルギー時代に入りたいとは、多くの方は信じてくれませんでした。世間ではこのテーマが「延期するかしないか」という観点ばかりで討論されていました。エネルギー政策の他の重要な部分に注視することはできなかったため、信じてもらわなかったでしょうね。
面白いことに、今までは「すぐに撤廃」と求めた方は突然、今までに自問もしなかった問題を指摘します。彼らは電気代は誰にでも払える値段であるように忠告すしたりします。その考えは我が党は前から中心となっていました。

(原子力撤回までの)このプロセスの結果として、(ドイツ)社会は原子力撤廃を全員の共同努力と見なすかもしれません。社会全員が努力し合って、この道を歩まないといけません。そのため、電気網の拡大とか、蓄電池とか、風景をかえる風力発電とかと、それの様々な面で不利なところは社会全体が受け入れないといけません。

(…)稼働期間延長は長年討論されました。それは選挙戦でも討論されました。ですから、我が党がこう決めたのに、驚いた人はいないでしょう。先ほど言った通り、昨年の秋に、我が党は首尾一貫に再生可能エネルギーへの道を歩みたいという視点が充分に伝わらなかったことは後悔しています。特に、わたしが前環境大臣を務めていましたので、それは後悔しています。

エネルギー供給会社が儲かるため、この道(2050年までの撤廃)をとったと言われることもありますが、(…)それは一度もなかったです。我が党のエネルギー政策はエネルギー供給会社に大きな負担をかけています。とろこで、エネルギー供給会社はこの負担を容易に負えるほど、その(エネルギー供給会社の)経済事情もよくないです。市営エネルギー供給会社だけでまかなえるのは無理でしょうから、国内の大手エネルギー供給会社の繁盛を気にするのは当然。』

本当なのかなぁ、私はドイツ国内政治はそこまで追ってはいませんけれども、撤廃する方針は本当にその方針で行くつもりなのかにわかに信じがたいことでしたが・・・このインタビューを読んで、「そっか、前からそう思っていたのか。」とまで思ったりして、何を信じればいいのかわからなくなってきました。でも、もう逃げないんですよね。ここまでやったから・・・
今でも信じていない人はたくさんいる・・・ 一般的には保守党の政策と同意しないけれども、撤廃自体は立派だと認めない人がかなり多い。こんな産業国が今までいないでしょうから・・・ 野党の支援者は「遅いよ!これどうするんだ、あれどうするんだ!」と批判の声ばかり… けど、本当に、これはドイツ社会全員に努力しないといけないと思う。批判したら、ただただ難しくなるだけです。

一つ、ここでは指摘したいのですが、ドイツでも派閥は多少はあるだろうけれども、党員になって、政治家になる限りは党が決める方針を主張しないといけません。自分の意見は別とすれば、もちろん個人として主張しては良いけれども、多くは、党内で決めてから、他党で多数決にかけるように思います。
ドイツの友達も高校時代から様々なNPOにかかわって、皆に

「あなたは、いずれかは政治家になるでしょう。」
と言われ続けていたけれども、彼は

「政治家になれば、自分の意思がもてなく、すべて党に従うことになりますから、なりたくありませんよ。」
と主張していました。

ふ〜む、ふ〜む、なるほど、これはドイツの政治ですか。「党に深い裂け目」とはこういうことですね。
明後日、明々後日あたりは続き、「原子力撤回の実施」となります。是非ご一読ください♪

トピックス

ランキング

  1. 1

    中国に反論せず 茂木外相の失態

    WEDGE Infinity

  2. 2

    朝日新聞170億円赤字 社長退任へ

    BLOGOS編集部

  3. 3

    いる? 宮崎謙介氏の報道に疑問も

    BLOGOS しらべる部

  4. 4

    竹中平蔵氏は教え子が引退勧めよ

    田中俊英

  5. 5

    大塚久美子氏が辞任 戦略に矛盾

    東京商工リサーチ(TSR)

  6. 6

    よしのり氏が秋篠宮さまを擁護

    小林よしのり

  7. 7

    コロナ自殺を増さぬよう経済回せ

    永江一石

  8. 8

    揺れる電通 社訓・鬼十則刷新か

    文春オンライン

  9. 9

    追えないだけ?電車内の集団感染

    諌山裕

  10. 10

    竹中氏もMMT認めざるを得ないか

    自由人

ランキング一覧

ログイン

ログインするアカウントをお選びください。
以下のいずれかのアカウントでBLOGOSにログインすることができます。

コメントを書き込むには FacebookID、TwitterID のいずれかで認証を行う必要があります。

※livedoorIDでログインした場合、ご利用できるのはフォロー機能、マイページ機能、支持するボタンのみとなります。