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鳥越候補と野党共闘について 今後の課題

今回の選挙では、前回も述べましたが、最初の段階で、文春、新潮という右翼雑誌による謀略によって勝負あり、と言った結果になりました。
東京都知事選挙の結果を受けて 残念を超えた恐ろしい結果に 大同団結のための多くの教訓を残した

 私がこのような意見に対する右翼側からのコメントは大別すると以下のように分類できます。

①謀略のせいにしているようではまだまだだね、文春や新潮の記事がなかったら当選できたとでも思っているのかい。
 それじゃいつまでたっても当選できないね。

②候補者に絡めてですが、
 ろくに演説もしないし、公約だってまともにできなかったじゃないか。
 特定の地域では消費税を5%にするなんて、そもそも資質に問題があることをわかっているのか。
 都政なのに国政の政策ばかりではダメだよ。

③野党共闘が成果があったと評価しているなんて有権者をなめてないか。
 民進、共産、社民、生活の足し算なんかやっているようではダメ。

④小池百合子氏に投票したのは、何かを変えたいんだよ。
 現状維持の改憲阻止だけ言ってて有権者に受け入れられるわけがないだろ。

 文春、新潮の謀略記事がなかったら当選していたなどと言うつもりは全くありません。鳥越氏の政策がファジーだったことはそうだろうし、安倍政権ノーだけでは集票にも限界はあります。残念ながらというか、批判の中には確かにあたっている部分はあります。
 都知事選挙である以上、国政ばかりを語っていてはダメなのは当然のことで、それは常に野党側に突きつけられた問題です。
野党共闘に注文 安倍政権に反対するだけではダメ 積極的に格差社会是正のための政策を打ち出して欲しい!
 特に共産党はこの傾向が強く、根本的に地方選挙に対する認識を改めなければなりません。

 鳥越氏の個人の属性(文春の謀略記事の部分は除く)は、もちろん鳥越氏が最強の候補者だとかいうわけではありません。
 限られた時間と条件の中で、野党4党が推せる候補として何とか選んだというものです。私はこれに異を唱える気は全くありません。

このような光景は素晴らしい!
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 宇都宮健児氏は、候補者選びに透明性がないから問題だなどと言っているようですが、筋違いです。今回のように限られた時間しかない場合、政党がその責任において候補者を選考するのは当然であって、その過程に関与したければ自らも、民進、共産、社民、生活のいずれかの党の党員になって活動すれば良いことです。何も難しいことではありません。
 今回は、時間の関係で中々、候補者が決められず、あちことから断られという経緯を考えれば、鳥越氏に候補が決まったことについては、私は野党4党の英断と言ってもよいと思っています。
 他に選択があったというのであれば別ですが、そうでない以上はその候補で全力を尽くすということです。
 もっとも都政に関する公約がファジーでは全力を尽くすといってもそれは難しく、やはり根本は政策です。
 ただ野党4党での合意が前提となるため、政策が最大公約数になることもやむを得ません。その意味では例えば東京オリンピック返上は公約にはなりえず(私は返上してもらいたいですが)、予算を掛けない方法についての提言が必要でしたし、野党4党で一致できないはずがありません。鳥越氏ご本人の意向もあるでしょうが、ここはやはり鳥越氏が持論に固執すべきところでもありません。一致点で推された候補ということの自覚は必要です。

 とはいえ候補者の年齢からくるものについては最初から限界だったことは事実でしょう。問題はサポート体制です。誰が統一候補になろうと、都政のあり方についてはそれまでのそれぞれの野党の分析などの蓄積が重要です。
 現実には野党4党のサポート体制も不十分だっただろうし、根底には連携の不十分さは既に指摘されているところです。
 これは野党間の選挙協力体制をどのように強化すべきということであって、この路線が間違っていたということにはなりません。
 文春の謀略記事に出鼻をくじかれたとはいえ、政党としては気合いを入れるべきでした。それが有権者に対する責任でもあります。

 今後は衆議院選挙に向けたさらなる協力体制が不可欠です。
 そのためにもまずは民進党の代表選挙では、岡田路線が継承されることが大前提です。
 改憲政党に成り下がっては、もはや民進党の存在意義はなくなります。3年前に大敗北した参議院選挙の二の舞になることは目に見えています。民進党内の自民党のための補完勢力になりたがっている勢力(前原誠司氏ら)に対してエールを送っているのは、自民党支持層であり財界であり、決して民進党のコアの支持層ではありません。
岡田克也代表の代表戦辞退のもつ意味 日本では保守二大政党制は求められていない

 特に民進党、共産党に大きな課題を残しましたが、是非とも克服してもらいたいものです。

 最初に述べましたが、この選挙は大きな謀略から出発しています。
 それは4党による協力路線、しかも改憲阻止という結束に対する危機感を抱いた勢力によるものですが、野党が選挙に打ち勝つためには避けて通れない問題です。
 このような謀略がまかり通っては日本に未来はありません。闘いましょう。

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