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実は嵌められた?菅首相

いくらなんでもこれだけヒドイ茶番劇は、これまで見たことがない、というのが大方の感想だろう。大方のマスコミ論調や識者のコメントも、ほぼそうした見方に収斂していると言っていい。

しかし私は、そうは見ていない。

結論から先に言えば、ハメられたのは、鳩山前首相ではなく菅首相の方ではなかったか、ということになる。

内閣不信任案が提出された6月2日の時点で、菅首相としては辞任する気などサラサラ無かったはずだ。そして内閣不信任案が可決したならば、解散・総選挙に打って出るつもりだったはずだ。

この国難の時にあって普通だったら、普通の感覚の持ち主であったならば、とてもではないが解散・総選挙なんてできるはずもない。

しかし菅首相は、そうした“普通の感覚”を持ち合わせた人物ではない。なかなか言葉で表現することは難しいが、20年近く菅首相を見続けてきた私は、皮膚感覚でそう感じるのだ。

内閣不信任案が提出されてしまったならば、可決されるか否決されるかフタを開けてみるまでわからない。そしてもし万が一、可決されてしまったならば、一気に民主党のボロ敗けは必至の総選挙になだれ込んでいく、こうした展開を恐れた連中は、菅首相のまわりにも大勢いたはずだ。

そこで菅首相をハメるための田舎芝居が打たれたのだ。

菅首相に渡された台本では、ハメられ役は鳩山前首相となっていた。しかし本当の台本では、本当のハメられ役は菅首相の役どころ。芝居はうまく進み、解散・総選挙は回避され、菅首相も辞職を匂わすかのような発言をした。

いったん“辞職”を口にしたトップは、急速に求心力を失い、死に体になる。これは政界、経済界を問わず世のならいだ。

ハメたと思ったら、ハメられた。

今、一番くやしい思いをしているのは、菅首相ではないか。

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