- 2016年08月02日 09:21
若者はどうすれば政治に影響をあたえることができるのか?スウェーデンの「若者会」の代表に聞いてみた
1/2これまで、様々なスウェーデンの若者関連の団体に訪問してきましたが、
その中でも、とくに再訪したい団体がありました。
スウェーデン全国若者会(SUR)です。
Sveriges Ungdomsrådがスウェーデン語の名称である、この若者団体は英語に訳すと”Swedish youth council”となり、和訳すると「スウェーデン若者協議会」「スウェーデン全国若者会」となります。
若者会がおこなっていることは、若者の政治的な影響力を高めることです。
日本では、選挙権が18歳に引き下げられ、未成年の若者が票を投じました。今後の若者の参加のあり方について、多方面で議論が起きています。改めて、若者がどのようにして政治、社会に参加していくことができるのか、スウェーデン全国若者会(SUR)の代表に聞いてみました。
インタビュー相手は、2016年度のスウェーデン全国若者会(SUR)の代表である21歳のガブリエル・ヨハンソン。この6月に津富宏教授 (静岡県立大学)とストックホルムの事務所を訪ねました。
この記事の目次
- スウェーデン全国若者会(SUR)とは?
- 若者が地域で政治に影響を与える方法
- こうして生まれる若者会
- スウェーデン全国若者会(SUR)の機能
スウェーデン全国若者会(SUR)とは?
スウェーデン全国若者会(SUR)は、若者の政治的な参加過程へ影響力を高める活動をしています。
スウェーデンの全国の290の地方自治体には、若者会が95団体あります。そのうち、スウェーデン全国若者会(Sveriges Ungdomsråd)に加盟している若者会が、37団体あります。
これらの自治体の若者会が、それぞれの自治体において若者の影響力を高めて、自治体の若者政策に若者の声を反映させる活動をしています。
全国に点在する若者会:[!]がスウェーデン全国若者会に加盟している若者会で、灰色の点が加盟していない若者会を示している。
各地の若者会の活動をサポートし、各自治体の若者会の声を代弁している代表団体が、スウェーデン全国若者会(SUR)ということになります。首都のストックホルムに事務所を構え、常勤の職員を5人雇っています。
若者が地域で政治に影響を与える方法
地域の政治にもっと若者世代の声を反映させようと、若者自身が立ち上がるのが、ひとつの若者会の始まり方です。自分たちで活動を組織化し、政治家と会う対話集会を開いたり、請願書を書いたり、デモを行うなどして、政治に影響を与える活動を、若者自らの手でやっていくといった具合にです。
若者が政治に影響をあたえ、民主的な権利を実現する方法は大きくわけて2つあるとガブリエルはいいます。
一つは、「参加型」です。例えば、市議会を傍聴すること、請願書を書くこと、政治家や政策形成者と直接会うことなどです。もう一つは、「表現型」です。これには、メディアへの発信、公の場でのスピーチなどが当てはまります。
また最近では、スマートフォンのアプリケーションを用いた参加もあります。「Speak app」というハーニンゲ市で開発されたアプリでは、市政への簡単な質問や、提案がアプリからできるようになっています。また意見収集の機能もついています。
若者を中心に人気を集めたので、現在は、他の自治体でも使えるように準備をしているということです。



