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「足し算」以上の効果発揮

〔以下の記事は、『しんぶん赤旗 日曜版』2016年7月17日付、に掲載されたものです。〕

 今回の参院選で初めて32の1人区で「野党共闘」が成立しました。これは予想以上に大きな効果を生み、そこから教訓をくみ取る必要があると思います。

 第1に議席増の効果です。1人区すべてで野党統一候補を立て、11人が当選しました。2013年は2勝19敗で、野党の議席は9議席も増えました。福島と沖縄の1人区では、現職大臣を落選させ、安倍政権に一矢報いました。

 第2に、野党共闘は得票増の効果を生んでいます。各政党が持っている票の「足し算」以上です。野党4党の比例区での得票合計と選挙区得票を比べたら、28選挙区で比例票より多い。最も多かったのは山形選挙区で、比例区合計の1・7倍も得票、無所属の舟山康江候補が当選しています。

 第3に、投票率も大きく上昇しています。野党統一候補と自民党候補の事実上の一騎打ちとなり関心が高まったからです。合区の2選挙区を除く30選挙区のうち26選挙区で前回より投票率がアップ。青森は9ポイントも伸びています。共闘することで野党に勝利の可能性が高まり、接戦になればなるほど相乗効果をうみ、投票率を高めました。

 第4に、野党各党にもメリットがありました。民主党は3年前の議席をほぼ倍増。共産党は改選議席を倍増させました。生活の党は比例区の最後の1議席を獲得、1人区の岩手と新潟で党籍を持つ候補を当選させています。

 今回開かれた新しい政治変革の可能性を広げるために、教訓をくみ取り、次回に生かすべきだと考えます。

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