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民主党政権15ヶ月の成果

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岡田克也幹事長が表題のようなエントリブログに発表している。

記者クラブで1時間発表した内容なのに、報道では小沢問題の質疑に集中していて、無視されてしまったということでブログに発表されたわけだが、上杉さんが聞いたら喜びそうなエピソードだ。

それはともかく、岡田氏は民主党15ヶ月にたくさんの成果を上げたのに、ネガティブな面ばかりが報じられているというので、彼のいう成果を改めて見てみよう。

cf.民主党政権15カ月の成果.pdf
政治主導に関して言えば、事務次官会議を廃止し、閣議などで閣僚を中心に議論をしながら物事を決める仕組みが見えてきました。

 確かに事務次官会議を通らないと法律案が出せないという官僚支配の典型のような仕組みはなくなった。しかし事務次官を頂点とする官僚組織の能力を十分引き出すことができないで政策が停滞し、結局事務次官ポストの廃止を行っていた仙谷長官が政務三役会議に事務次官などの陪席を認めるように方針転換した。

 我々国民としては、大きく振幅する振り子に振り回され、目が回ったり、朝令暮改という単語が思い浮かんだりしているのではあるまいか。
政治主導という意味では、記者会見のオープン化も、私が外務大臣のときに進めたことを皮切りに、かなり進展してきました。

 しかしこれは、まず記者クラブ主催の記者会見では限界があるということが如実に示されているところだ。確かに岡田さんのところと、亀井さんのところと、原口さんのところと、いくつかラジカルな例は見られるが、前官房長官とか全く異なるご意見の持ち主もいた。そして相変わらずぶら下がりを中心とする首相会見にはオープンのかけらもないわけだが。

 結局、この日本記者クラブ講演と同様に、記者クラブ構成会社の情報切り取りの範囲内で、マスコミ各社の解説付きでしか伝わらないのである。
経済・財政面では、例えば予算の再配分という意味で、公共事業予算を2010年度本予算で18%削減しました(11年度はさらに5%削減)。

 確かにその通りで、自民党政権のもとでは予算の省庁別シェアを大きく動かすことなど考えられなかった。しかし、一挙18%の公共事業予算減少が直撃した地方や企業のためのセーフティネットは会ったのかという問題と、止める止めるといいながら一向に止めないまま白紙で再検討と言い出した八ッ場ダムのように、一度走りだした公共事業を止めるのはやっぱり問題が多すぎるという現実に直面しているのではないか。

 1年2年ではまだ最終評価を下すには早いかもしれない。が、八ッ場ダムの例を見ると、高く掲げた理想には甚大な副作用が伴い、いわば切り捨てるところを切り捨てる冷徹な面をもたないと実行は覚束無いことが明らかである。その冷徹さは、民主党政権にあるかどうか、極めて疑問である。
6月の新成長戦略の策定や、財政運営戦略の策定といったこともきちんと行い、日本を成長させていくなかで、財政の規律を取り戻していくという大筋について、6月の時点で政府としての方針を固めて明確にした

 財政規律を取り戻していくという方針はあっても、来年度予算の策定はそれを裏切るものだったと言わざるをえない。「明日やろうはバカヤロウ」という言葉をご存知か。

 財政運営戦略の策定といってPDF資料には「基礎的財政収支の赤字を2015 年度までに半減し、20 年度までに黒字化、21 年度以降は債務残高を減少」とあるが、この手の「方針」は橋本内閣以来なんども聞かされたところで、実際にその方向に動いたのは小泉内閣のときだけである。それに民主党政権が2015年までの方針を掲げても、現状では虚しく響くが、それを別にしても2015年度まで4回の予算策定で44兆円の新規発行赤字国債を少しでも減らせる見込みがあるのであろうか?

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