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- 2016年07月31日 15:45
岡田克也代表の代表戦辞退のもつ意味 日本では保守二大政党制は求められていない
東京都知事選挙の投票を前に民進党岡田克也代表は、9月に実施が予定されている代表選挙には出ないと表明しました。
これが色々と混乱を招いたようではありますが、投票結果をみて鳥越候補が「落選」してから代表戦に出ないと表明すると、いかにも選挙に負けた責任という意味合いが強くなるからという受け止めでしょうか。
だから選対では、落選を認めたようなものという戸惑いですが、それもよくわかります。
私自身は、岡田代表には続投を期待していましたから、この表明は残念です。東京都知事選の結果によって左右される問題ではありませんから、私は堂々と続投してもらいたかったです。
「民進党岡田代表の続投に期待する。改憲勢力が責任問題を言っているのは民進党を右傾化させたいだけ」
民進党内では、岡田代表が進めてきた野党間の選挙協力について、特に共産党との協力関係について不満を持った保守系議員も少なくないことから、民進党代表選では、この野党間の協力路線を継続するかどうかが焦点になります。
共産党との選挙協力に否定的な民進党内の保守派の存在ですが、自民党という極右政党が存在している中で、さらに民進党をゴリゴリの「保守政党」にさせたいのでしょうか。
この場合、「保守」の意味によりもますが、自民党支持層からは、リベラルな保守というものを待望しているとも聞きます。
右傾化しすぎた自民党への批判票の受け皿になるからです。
その意味では、小選挙区制の目的であった保守二大政党制が実現するということでしょうか。
それは同時に共産党や社民党のような批判勢力を排除できるということでもあります。
現在、民進党内で共産党の選挙協力に否定的な人たちの顔ぶれをみればわかるように前原誠司氏のような改憲派ばかりです。
野党間の選挙協力で福島選挙区で当選した増子輝彦議員までもが選挙協力に疑問発言をしてしまうのは不見識にもほどがありますが、とにかく共産党の影響力を排除したという動機は明確です。
そればかりか安倍政権のもとでの改憲に反対という岡田克也代表の方針そのものが不満だったのでしょう。
しかし、そのような改憲推進のような民進党を誰も望んではいません。
望んでいるのは、一部の自民党支持層と財界です。言ってみれば民進党に投票しない層からの期待です。
構造改革路線に転換した菅直人内閣、野田佳彦内閣のときに民主党が一気に支持を失ったことを思い返すべきです。
民主党(当時)の期待した層は、自民党が押し進めた構造改革路線を転換させることだったのに、消費税大増税にレールを引くなどの裏切りをした結果なのです。
財界は、民主党、自民党、公明党の三党合意について絶賛していましたが、要は財界の求める消費税大増税路線を円滑に進めることのできる政治体制を求めていたというだけにすぎません。
その結果、民進党の支持層は結局、自民党や維新の会にも流れましたが、共産党にも流れたため、地方議会でも共産党の躍進という状況まで生まれました。
「JAにも変化 宮城県議選と共産党の議席増 改めて野党間の選挙協力に期待する」
リンク先を見る
日本では保守二大政党制は絶対にできません。
米国のような保守二大政党しかないような国であれば格別、日本では共産党、社民党が一定の支持と組織を持っている状況のもとでは批判票の受け皿になっているわけですから、日本では、保守二大政党制に移行することはありません。
「保守二大政党制は幻想 構造改革路線をストップする政党こそが求められている」
というよりも今の前原誠司氏のような改憲派が民進党を率いるようになれば、保守二大政党制というよりも反動二大政党制というもいうべき状況にしかなりません。もっともそうなれば民進党はたちどろこに瓦解するので、反動二大政党制にはなり得ませんが。
民進党の代表選では、岡田代表の路線が引き継がれることを期待しています。
これが色々と混乱を招いたようではありますが、投票結果をみて鳥越候補が「落選」してから代表戦に出ないと表明すると、いかにも選挙に負けた責任という意味合いが強くなるからという受け止めでしょうか。
だから選対では、落選を認めたようなものという戸惑いですが、それもよくわかります。
私自身は、岡田代表には続投を期待していましたから、この表明は残念です。東京都知事選の結果によって左右される問題ではありませんから、私は堂々と続投してもらいたかったです。
「民進党岡田代表の続投に期待する。改憲勢力が責任問題を言っているのは民進党を右傾化させたいだけ」
民進党内では、岡田代表が進めてきた野党間の選挙協力について、特に共産党との協力関係について不満を持った保守系議員も少なくないことから、民進党代表選では、この野党間の協力路線を継続するかどうかが焦点になります。
共産党との選挙協力に否定的な民進党内の保守派の存在ですが、自民党という極右政党が存在している中で、さらに民進党をゴリゴリの「保守政党」にさせたいのでしょうか。
この場合、「保守」の意味によりもますが、自民党支持層からは、リベラルな保守というものを待望しているとも聞きます。
右傾化しすぎた自民党への批判票の受け皿になるからです。
その意味では、小選挙区制の目的であった保守二大政党制が実現するということでしょうか。
それは同時に共産党や社民党のような批判勢力を排除できるということでもあります。
現在、民進党内で共産党の選挙協力に否定的な人たちの顔ぶれをみればわかるように前原誠司氏のような改憲派ばかりです。
野党間の選挙協力で福島選挙区で当選した増子輝彦議員までもが選挙協力に疑問発言をしてしまうのは不見識にもほどがありますが、とにかく共産党の影響力を排除したという動機は明確です。
そればかりか安倍政権のもとでの改憲に反対という岡田克也代表の方針そのものが不満だったのでしょう。
しかし、そのような改憲推進のような民進党を誰も望んではいません。
望んでいるのは、一部の自民党支持層と財界です。言ってみれば民進党に投票しない層からの期待です。
構造改革路線に転換した菅直人内閣、野田佳彦内閣のときに民主党が一気に支持を失ったことを思い返すべきです。
民主党(当時)の期待した層は、自民党が押し進めた構造改革路線を転換させることだったのに、消費税大増税にレールを引くなどの裏切りをした結果なのです。
財界は、民主党、自民党、公明党の三党合意について絶賛していましたが、要は財界の求める消費税大増税路線を円滑に進めることのできる政治体制を求めていたというだけにすぎません。
その結果、民進党の支持層は結局、自民党や維新の会にも流れましたが、共産党にも流れたため、地方議会でも共産党の躍進という状況まで生まれました。
「JAにも変化 宮城県議選と共産党の議席増 改めて野党間の選挙協力に期待する」
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日本では保守二大政党制は絶対にできません。
米国のような保守二大政党しかないような国であれば格別、日本では共産党、社民党が一定の支持と組織を持っている状況のもとでは批判票の受け皿になっているわけですから、日本では、保守二大政党制に移行することはありません。
「保守二大政党制は幻想 構造改革路線をストップする政党こそが求められている」
というよりも今の前原誠司氏のような改憲派が民進党を率いるようになれば、保守二大政党制というよりも反動二大政党制というもいうべき状況にしかなりません。もっともそうなれば民進党はたちどろこに瓦解するので、反動二大政党制にはなり得ませんが。
民進党の代表選では、岡田代表の路線が引き継がれることを期待しています。