絶対にならない。
ならないが、新聞は世間ではそれなりに有力と受け止められている候補者が告訴という法的手続きを取れば、それなりのニュースバリューがあるものとして記事にするから、事実上の効果はそれなりにある。
少なくとも法的手続きを取ったから詳しいことは弁護士に聞いてくれ、という言い訳には使えるし、当座のマスコミの取材攻勢を躱す武器にはなる。
ただし、告訴したら自分についての爾後の報道をシャットアウトするだけの力があるかと言えば、これはまったくない。
告訴したら事件がなくなってしまうわけでもなく、告訴によって自分に対する疑惑を吹き飛ばすほどの力もないのになんで告訴するのだろうか、と思ってしまうが、告訴という形で戦う姿勢を見せることによってとりあえず自分を熱狂的に支持してくれる人たちをしばらくの間は引き止めるだけの効果はあるから、事件の最終見通しが付いていなくてもとりあえず告訴、ということになりやすい。
鳥越氏は弁護士を変えて週刊新潮も告訴したようである。
複数の弁護団を用意できるのだから、鳥越氏はそれなりの金満家、資産家のようである。
鳥越氏の立場に立てば、まあ、そうするしかなかったでしょうね、ということになる。
普通ならとっくにノックダウンしているはずだが、鳥越氏も鳥越氏の応援団も結構タフなようである。
まったくへこたれないで、都知事には鳥越さんが最もふさわしいと大声を上げ続けているのだから、不思議なものである。
アベ政治を許さない、というスローガンを掲げさえすれば、候補者は誰でもよかった、ということだろう。
まあ、実に食えない人たちばかりだ。
告訴したことで有権者の投票がどういう風に変わっていったのかを検証したいところである。
さて、どういう結果になって現れるか。
明後日の投開票日が楽しみである。
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- 2016年07月29日 12:37