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地方は本当に貧しいのか? - wasting time?

地方と都市。特に地方と東京の経済格差の問題というのはよくあがるテーマである。

地方は貧しく東京は豊かだ!だから、もっと所得の再配分をしろ!という主張は多い。

本当にそれが正しいのだろうか?

僕は常々疑問に思っている。東京に住んでいる人はそんなに幸福で地方に住んでいる人はそんなに不幸なのだろうか?

東京になくて地方にあるいいことというのはたくさんあるのに、なぜそれを多くの人は認めないのだろうか?非常に不思議である。

ラッシュ時の満員電車・高い家賃・ウサギ小屋のような狭い家・温かみの無い人間関係・私立に子供を行かせるしかないダメダメな公立の学校・・・・。

上げ始めればキリがない。東京のダメな点である。

しかも、日本国民は移動することの自由を認められている。なのに、地方で住んでいるせいで所得が低いから金をよこせというのはまるで強盗のような意見だろう。

しかし、なぜかそういった「地方は不幸だからもっと所得の再分配を!」という意見を支持する人は多い。

こういう研究がある。
地域間経済格差について:実質賃金・幸福度

1.個人レベルでの賃金の対数分散のうち都道府県間格差で説明される部分は1割に満たず、大部分は都道府県内の賃金格差である。



2.賃金水準の高い関東と低い東北や九州の間での名目賃金格差のうち7〜8割は観測可能な個人特性および事業所特性並びに物価水準の違い
で説明可能である(図1参照)。市区町村人口密度と賃金の正の関係のうち約半分は労働者特性・事業所特性で説明され、残る半分のうち1/3〜1/2は物価
水準の違いで説明される。通勤時間や所得税制の効果を考慮すると残る賃金格差はさらに小さくなると見られる。

たしかに、僕はそうだと思う。

残念ながら東京(あるいは名古屋や阪神圏など)の大都市に住む人間は、学歴も高ければビジネスにおけるスキルの高い可能性は高い。だから、大都市圏に住む人間の所得が高いのは当然である。彼らは地方都市に行っても、優秀な労働力であり高い所得を受ける可能性は高いだろう。

基本的にはただそれだけのことであると思っている。

もちろん、、優秀な人間ほど都市部の大学に行き、そのまま残るというパターンが多いのも事実だし、都市部には雇用があり企業が集まっている。そしてその結果として人材も集まりやすい。そのような繰り返しによって今、発展している都市は成長してきた面があるのは事実だ。

しかし、もちろん、それにも栄枯盛衰は必ずある。一時期は名古屋が好調。阪神圏(特に大阪)は非常に苦しい状況におかれている。また、世界的に見るならば、東京が伸び悩む一方で香港やシンガポールは好調である。

別に短期的な視点にこだわりすぎる必要はない。東京が数百年後にどうなっているかはわからないわけだ。都市間の競争は適切に行われていると考えるのが普通であり、人為的に都市間の格差をならそうとする必要もない。

そうであるならば、

①所得の再配分は住んでいる地域ではなく、基本的に個人の所得ベースで行われるべきであること
②移動の自由を阻害しているような制度を変えていくこと
③地方分権を進めて各地域がより主体性のある政治を行えるようにしていくこと

が、重要だと思う。

地方・地方と中央政府から予算を分捕るためだけに叫び続け、公共事業中心に地方に無駄な投資を続けた結果が今の日本の凋落につながっているという点を我々は再認識すべきだろう。


wasting time?のブログ↓
ロンドンで怠惰な生活を送りながら日本を思ふ

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