- 2016年07月25日 13:00
「サラリーマンの知恵買います」ママ社長が始めた新商売 - 田原総一朗「次代への遺言」完全版【ビザスク社長・端羽英子】
1/4村上 敬=構成 宇佐美雅浩=撮影
スポットコンサルティングサービス「ビザスク」の登録アドバイザーは1万7000人、そのうち7割は現役の会社員だ。知見がある人(アドバイザー)には価値がある。アドバイザーと、その知見を欲している企業とをつなぐ仕組みを作ったのが、ビザスク社長の端羽英子さんだ。
東大→ゴールドマン・サックス→日本ロレアル→MIT→投資ファンド→起業、と密度の濃い人生を駆け抜けてきた端羽さん。シングルマザーとして、娘と会社を育ててきた端羽さんは、「起業家は子育てしやすい」と話す。端羽英子氏と田原総一朗氏の対談、完全版を掲載します。
画像を見るスポットとフルサポート、2種類のコンサルティングサービス
【田原】さっそくうかがいます。ビザスクは、どのようなサービスですか。
【端羽】スポットコンサルティングをしてほしい人と専門家をマッチングさせるサービスです。たとえばある企業が新規事業を始めたいが、進出したい分野に詳しくないとします。このとき進出したい分野の専門家とマッチングさせて相談をしてもらい、フィードバックを受けられます。
【田原】マッチングはどうやってやるの?
【端羽】2通りあります。1つは完全にウェブ上で完結するマッチング。現在、ビザスクには1万7000人のアドバイザーが登録されています。たとえばベトナム進出時の現地採用に悩んでいたら「ベトナム、採用」と検索をかけて、ヒットしたアドバイザーにオファーを出します。アドバイザーが了解すれば、スポットコンサルティングの契約が成立。実際のコンサルティングは対面や電話です。この場合、料金は1時間5000円から。実際には1万円と1万5000円の依頼が多いです。
【田原】もう1つは?
【端羽】私たちがフルサポートでマッチングのお手伝いをします。こちらは大企業のお客様が多く、まず私たちのほうからアプローチします。たとえばある企業が新規事業をやるという新聞記事を読めば、そこに営業をかけたり、私たちのセミナーにお呼びしたりします。それでご利用いただけることになれば、ニーズをおうかがいして最適なアドバイザーをマッチングします。こちらの料金は謝礼込み1時間5万円からです。
【田原】マッチングの手数料がビザスクの稼ぎになるわけですか。
【端羽】はい。ウェブ上でマッチングした場合は単純明快で、料金の30%が手数料。フルサポート型は固定のフィーがあって、あとは謝礼の額に応じて手数料を設定しています。
相談内容で多いのは「新規事業の立ち上げ」
【田原】まだピンとこないけれど、具体的にどのような相談があるのですか。
【端羽】初期のころでよく覚えているのは、やはり新規事業のご相談でした。ある独自技術を持っている会社さんがあって、その技術を他の分野に転用したい、ついてはどの分野なら新規事業としてやれるのかを調べたいというお話でした。私たちがヒアリングをすると、農業への転用がおもしろそうでした。そこで、農業のトレンドに詳しい方と、生産現場で新しい取り組みをしている方のお2人をマッチングしました。結局、農業分野で転用しても新規事業として難しいという話になったのですが、お客様は「だめだということがはっきりわかってよかった」と喜んでくださいました。
【田原】なるほど。ほかにも、もう1つくらい紹介してもらえますか。
【端羽】インターネット系で実店舗を持っている会社さんから、「スタッフの接客レベルを上げたいので、おもてなしがものを言う業界の人を紹介してほしい」とご依頼をいただいたこともあります。このときは化粧品会社の方をマッチングしました。
アドバイザーの設定は「40代大手企業の課長」
【田原】企業側のニーズは、なんとなくイメージできました。一方のアドバイザーは、どのような人たちなのだろう?
【端羽】設定しているペルソナは、「40代、大手企業の課長」。現役で企業にお勤めの方が7割前後いて、残りがフリーランスや専門職、企業からリタイアした方です。
【田原】へえ、現役のビジネスパーソンが多いのですか。それは意外です。会社にバレても大丈夫なのかな。登録は実名制ですか。
【端羽】ビザスクへの登録は実名で、マッチング時にも相談者には実名で対応していただきます。ただ、サイト上では名前を公開するかどうかを選ぶことが可能です。
画像を見るビザスク社長・端羽英子氏
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